公衆トイレに入ることができない理由

子どもの困った行動おうちで解決!

おうち療育アドバイザー浜田悦子です。

こんにちは。

 

 

今日はこちらのお悩みにお答えします。

 

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小学5年生の男の子。

 

急な音や目からの情報に敏感で

公衆トイレに入ることができません。

 

本人もこのことを克服したいと言っています。

 

効果的な支援策では

効果のない支援のひとつに、

 

“ 子どもの苦手なことに慣れさせてはいけない ”

 

ということがありますが

どこまでが良くて、どこまでがダメなのでしょうか?

―――――――――

 

公衆トイレに入ることが難しい

発達凸凹のお子さん、多いですよね。

 

 

今日は

トイレに入れない理由と

その対処法を考えていきます。

 

 

まず、公衆トイレに入れない

主な理由を考えてみましょう。

 

理由:刺激・過敏・見通し

 

公衆トイレと一言で言っても、

たくさんの刺激が隠れています。

 

 

耳からの情報・・・ジェットタオル、水の流れる音、おとひめ(音消し)

目からの情報・・・電気の明るさ・暗さ、見通しが曖昧

鼻からの情報・・・臭い

 

 

お子さんによっては

気になる刺激がもっとあるかもしれませんが、

主に、このような理由が考えられます。

 

 

耳からの情報については

何となく想像できますよね。

 

 

ジェットタオルは

急に、風と一緒に音がでます。

 

 

おとひめ(音消し)は

ボタンを押すと音がでますが、

今ではボタンを押さなくても

音が出るトイレもあります。

 

 

また、自動洗浄機能がついていて

何も押していなくても

水が流れることがあります。

 

 

発達凸凹の子どもたちは

“ 急に ”

“ 想像していなかった ”

ということに遭遇することがとても苦手で

恐怖を感じています。

 

 

例えば、

急に音が鳴るキッチンタイマーが

嫌いなお子さんはいませんか?

 

 

そのようなお子さんも、

これに当てはまるかもしれません。

 

 

耳からの情報と書きましたが

“ 見通し ”ということにも

関係していると言えるかもしれません。

 

 

見通しというのは、

スケジュールや先のことです。

 

 

発達凸凹の子どもたちは

見通しがあることで安心することができます。

 

 

でも、見通しがないととても不安になり

パニックを起こしてしまうことがあります。

 

 

  • 急な予定変更や
  • 急な道順変更に
  • 急な担任やスケジュールの変更

 

にパニックを起こしてしまうお子さんは

見通し不足といえるかもしれません。

 

 

うちのむすこも、

「 急に音がでたり、その音が急に止まったりすることも、とても怖い 」

と、言っています。

 

 

〇〇(お店)のトイレは

ボタンを押して操作していたのに、

△△(お店)では、急に音や水が流れてしまう。

 

  • 自分が考えていたこと
  • 予測していたこと
  • 想像していたこと

 

などと違うことが起きてしまうと、

恐怖を感じたり

パニックになることがあります。

 

 

トイレによっては、蛍光灯が

トイレの鏡やドアに反射して

よりまぶしく感じられることもありますし、

 

逆に、古い店のトイレは

暗くて臭いかもしれません。

 

 

発達凸凹のお子さんは、

視覚や嗅覚(臭覚)が

過敏な場合があります。

 

 

トイレの独特の臭いや

洗剤などの臭いも

我慢できないくらい

不快に感じている可能性もあります。

(わたしも臭いと目が痛くなってしまいます)

 

 

ここまで、

公衆トイレに入ることが難しい理由を上げてみました。

 

 

お子さんに当てはまるもの

当てはまりそうなものは

ありましたでしょうか?

 

 

お子さんがひとりひとり違うように

公衆トイレに入ることが難しいお子さんの理由も

一人一人違います。

 

 

観察しながら、

お子さんに聞きながら

苦手な理由をみつけていけるといいですね。

 

 

対処法の選択肢

 

さて、

ここからは対処法を考えていきます。

 

 

例えば、

耳からの情報(音)が原因だった場合

 

 

耳栓やヘッドホンをして

入ることができるか?

 

 

臭いがイヤな場合は

マスクをして入ることができるか?

 

ということを試せるか確認しましょう。

 

 

また、

目からの情報の場合は

まぶしいということでしたら

色のついた眼鏡やキャップなどの帽子を

被ってはいることができるか?

 

 

逆に、暗いという場合は

明るいトイレを探す、ということになるかもしれません。

 

 

自宅でしたら、電球を変えるという方法も選択できますが

商業施設だとなかなか難しいですよね。

 

 

暗いトイレに頑張って入る練習をする、

ということではなく

安心して入れるトイレを増やしていく

という考え方です。

 

 

トイレに入ることが難しいお子さんは

理由が何にせよ、不安が大きいと考えられます。

 

 

その不安を頑張って克服する、のではなく

安心や大丈夫、ここなら入れるという経験を

増やしていくという方法を取っていきます。

 

 

そのひとつには、

見通しという考え方も有効です。

 

 

状況がトイレなので

ちょっと注意が必要ですが、

いつも行く商業施設のトイレの

写真を準備するというのが、

ここでのひとつの見通しになります。

 

 

  • どんな入り口で
  • どんな作りで
  • ジェットタオルがどこにあって
  • トイレの操作パネルはどこにあって
  • どんなボタンがあるのか?

 

 

トイレって、ちょっとした迷路みたいになっていませんか?

(わたしはよく迷います)

 

 

そのひとつひとつが

その子に見通しという安心になる可能性があります。

 

 

商業施設でトイレの写真を撮る場合は、

お店の方や警備員さんに事情を話して

立ち合いのもとで撮らせていただくといいと思います。

 

 

公衆トイレに入れないお子さんの中には

操作パネルを間違えて押してしまって

洋服を濡らしてしまったり

失敗体験をしてしまったお子さんもいます。

 

 

今は、便利なようで複雑ですよね。

 

 

施設によっても仕様が変わってきますので

まずは特定のお店のトイレや

よく行く商業施設のトイレで

安心を積んでいくことが必要です。

 

 

また、これからチャレンジする場合

よく行く商業施設のトイレを

無理のない範囲で

全て周ってみることも試してみてください。

 

 

わたしたちは

1階のトイレも

2階のトイレも

3階のトイレも

同じトイレだと考えますが、

やはり全て同じではありません。

 

 

1階のトイレはイヤだけど

2階のトイレは何だか入れそうな雰囲気だな。

 

 

お子さんにとって、

そう思えるトイレがあるかもしれません。

 

 

飲食店のトイレは

時間によってはとても混んでいる時間がありますし

そういう周りの環境によっても

左右されていきます。

 

 

並ぶ必要があるのか?

ないのか?

 

 

空いているトイレが入りやすいのか?

人がいた方が安心できるのか?

 

 

トイレのエリア自体に入ることが難しいお子さんもいると思います。

 

 

そのような場合は、

無理せず行けるところで様子を伺う。

で大丈夫です。

 

 

以前、発達障害の当事者で

とっても刺激に敏感な方と

お茶をしたことがありました。

 

 

新宿の地下街を歩きながら、

その方は自分の入れそうなお店を

外からのぞきながら探していました。

 

 

10件ほど見て回った頃

自分が入れそうな、

自分が入ることができるお店を

見つけることができたんですね。

 

 

刺激に弱く、過敏があったり

見通しがないと不安が大きくなってしまうお子さんには

わたしたちの目には見えない感覚を持っています。

 

 

不安を頑張って克服する、

ということではなく

安心を増やしていく。

 

 

それが、結果として

不安を克服することにつながると考えています。

 

 

参考になさってください。

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