■年齢:小学1年生(男児)
■お悩み
負けず嫌いで困っています。
じゃんけんやゲームなど、勝ち負けのつくものは全て勝たなければ気が済まないようです。
じゃんけんは後出ししてでも勝とうとし、ゲームは負けそうになると やり直しを選択したり、リセットボタンを押したり、泣いたりします。
■現在の対処法
「負けても大丈夫」「恥ずかしくない」と声かけをしているが 、 全く響いていません。
負けず嫌い、完璧主義・・・とても多いですね。
リセットボタンを押すところ! わが子もよくしていました^^;
今日は、現在の対処法からみていきましょう。
負けても大丈夫!は、共感ではない
最初に結論を言いますが、負けても大丈夫という言葉は共感ではありません。
わたしはよく、子どもの気持ちに共感しましょう。と言いますが、
共感だと思ってかけている言葉が、共感になっていないことが 多々あるのです。
上にあげた言葉のように、
- 負けても大丈夫
- 恥ずかしくないよ
という言葉は、ママの気持ち、ママの価値観のように感じます。
負けて悔しがっている子どもが目の前にいる場合、かける言葉は・・・
- 負けて悔しいね(悲しいね)
- 負けると悔しいよね(苦しいね)
のような言葉なのです。
子どもは、大丈夫だと思っていないから、後出しして勝とうとしたり、ゲームのリセットをするのですね。
その行動のウラにある気持ちに共感するのです。
もしかしたら、負けても大丈夫だと思うようになりたいと思っているかもしれない。
負けても恥ずかしくないんだと思えるようになりたいと思っているかもしれない。
ですが、これらの気持ちは、悔しいを感じて 味わった後に、子どもが決める目標です。
小学一年生、集団の中で 負けを避けられない場面が多くなりますね。
後だしすることも、ゲームをリセットすることも、ある意味ルール違反かもしれません。
だけど、ルールよりも、負けられない気持ちがあることを まずは理解しましょう。
ルールを教えることは、その後です。
じゃんけんの後だしがダメとか、途中でゲームをリセットするのはダメというルールを理解していない場合がありますし、人や時と場合によってルールが異なることもありますね。
まとめ
発達障害の子どもたちは、見通しや 負けへの耐性が低く、そのために泣いたり癇癪をおこします。
負けたら終わりという狭い選択肢を、広げることをオススメします。
そのためにできることは、二つです。
- 子どもの気持ちに共感すること
- ルールの理解を確認すること
試してみてくださいね。