■年齢
小3(男児)
■お悩み
自分の興味があることを永遠と話している。
また、ゲームの時間や やるべき宿題が終わり、やることがなくなると、他の会話の中にも、割って入ってきて、自分の話をしてしまう。
■現在の対処法
待てた時は褒める
お悩み、ありがとうございます^^
このお悩みから見えることが、二つあります。
ひとつは、暇な時間の過ごし方がわからない。
もう一つは、順番を待つということを理解しているか?です。
暇な時間は、苦痛な時間
発達障害の子どもたちにとって、暇な時間は苦痛な時間です。
スケジュールもない、見通しもないということは、何をしていいのか?わからない時間になってしまいます。
好きなこと・・・ではあいまいな理由
『 好きなことすればいいじゃん 』
親ならそう、思うかもしれません。
(わたしもよく言ってしまいます・・・)
ですが、好きなことって、とても抽象的な言葉ですよね。
それに、本当に好きなゲームやiPadは禁止・・・
各ご家庭で、そんなルールがあったりしませんか?
ゲーム以外で自由時間を過ごしてもらいたいなら、子どもを観察して、または一緒に相談して、暇な時間もスケジューリングすることです。
声かけも、重要ですね。
本が好きだからと、
『 本でも読んだら? 』は、効果的な声かけではありません。
本の題名を指定してあげたり、
子どもがすぐにわかる場所に置いておく(もしくは、目の前に差しだす)ことも重要なポイントです。
※おもちゃも同様
子どもの中にある、情報の点と点をつないであげるのです。
以前、当事者の方が
『 自分には、たくさん引き出しがある。
その中には、たくさんモノ(情報)が詰まっている。
だけど、どこに何が入っているのか?自分でもわからない。
それを、探して見つけることがとても大変 』
そんなことをおっしゃっていました。
実際に、発達障害の子どもたちは、探すのがとっても苦手。
目の前にあるのに、探すことができませんし、
探すという行為も、理解していないことがあります。
下の方にあるのに、ただ眺めるだけ・・・
テーブルの隅にあるのに、全く見つけられない・・・
これは、発達障害あるあるです。
話を戻しまして・・・
きっと、このお子さんは、話すことで時間を埋めようとしているのではないでしょうか。
どうやって、自由な時間を過ごせばいいのかわからないから。
むすこもそうだったので、とてもよく、わかります。
また、わたしたち大人は、誰かが話していたら、ある程度その人の話を聞くこと(姿勢)をします。
それがマナーで暗黙の了解だから。
だけど、そういう見えない常識も、教えてあげないとわからないことがあります。
声かけ(次に話聞くね など)で理解できるお子さんはいいのですが、会話って目に見えないので、何度注意してもすぐにまた自分の話をしだす・・・なんてことも多いのです。
そんな時、例えば試していただきたいのが、視覚的なものを活用する。
学びはゲーム性があるもので。
例えば、コップです。
(※ 落としたり、ぶつけたりして割れないもの)
話をする人が、それを持ちます。
その順番が回ってきたら、お話しができるよ。
というルールを練習していくのです。
コツは、短い話や(子どもが苦手でなければ)しりとりなどで練習を始めることです。
まずは、家族でコップをまわしながら、自分の順番を意識できるようにする。
できたら強化の声かけをしてみてください。
効果的な支援策でもお話していますが、子どもが守れるルールを積み重ねることがとっても重要。
https://dekoboko-academy.com/ouchi-ryoiku/
最初から、キッチリカッチリだと、モチベーションも上がらず、ルールも守れず、何ひとつ強化することができません。
よって、楽しくゲーム性があることをオススメします。
それから、本当は話したい何かが隠れているのかもしれません。
学校であった、嫌だったこと、うれしかったこと、楽しかったこと。
いっぱい話したいのに、うまくことばにできない。
そんな時も、こんな傾向がみえるかもしれません。
時間がかかるかもしれませんし、ただただ好きなことを話したいだけかもしれない。
ですが、『 今日はじっくり話を聞くよ 』そんな時間があってもいいのかもしれません。
参考になさってください。