おうち療育アドバイザー浜田悦子です。
こんにちは!
今日はこちらのお悩みにお答えします。
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4年生の息子は、周囲(弟やお友達)に対して
その場の空気を乱すような発言や、
その言い方ないでしょ!というような発言が時々見られます。
みんなで楽しく遊んでる時や、
頑張ってる相手に対して、
嫌な言い方で指摘したりし、
その場にそぐわない発言をしたりします。
そして、
1度そんなモードになると
何かにつけて目につくようで、
チクチクとしばらくずっといちゃもんを付けるような感じです。
本人は正しい事を言ってる、
教えてるだけという感じで、
注意をすると
「何で僕が怒られるの‥」と
納得がいかないようです。
共感できる時は共感しつつ
(子供の態度にイライラしてる時は共感できない事も💧
怒ってしまう事もあります‥😅)
「今の言い方は良くないよ。」
と伝えたりしてます。
でも、こんな状態の時は
やはり母の声は届いてないですね💦
息子は怒り倍増です。
落ち着いてから、
また改めて何がいけなかったかなど
話したりしてるのですが、
どのように対応するのがよいのでしょうか。
4年生という年齢的にも、
友達関係も複雑になってくるでしょうし
心配してるところです。
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お悩みありがとうございます。
お子さんの言葉遣い、気になりますよね。
それが、特に集団の中で起こってくると
トラブルに発展するのではないか?と、
ママも焦ってしまうかもしれません。
また、
発達凸凹のお子さんは
「 思ったことを言っているだけ 」
という気持ちがあるので
ついついぶつかってしまうことが
増えてしまいますよね。
今日は、
お子さんの自己肯定感を守りながら
言葉遣いを直していく方法をお伝えします。
思ったことをそのまま口に出してしまうお子さんは
- 自分は悪くない
- 思ったことを言って、何がいけないの?
- どうして僕は注意されてしまうの?
と、思っています。
お子さんの中にこのベースの考えがある場合、
否定や訂正は、逆効果になってしまいます。
わたしたち大人でも、
自分が正しいと思っていることに対して
「それは違うんじゃない? 」と言われたら、
ちょっとムッとしませんか?笑
特に、発達凸凹のお子さんは、
- 合っているか、間違っているか?
- 白か黒か?
という二択の世界にいることが多く
選択肢がありません。
特に、自分が正しいと思っていることを
最初から否定されたり、訂正されると
例えこちらがお子さんのことを思ってかけた言葉でも
( 責められている )と感じてしまうのです。
こんな時も、
「 あなたはそう思った(感じた)んだね 」
という、共感が大切です。
共感は、相手のこころを緩ませる効果があります。
例えば、先ほどの例ですが
自分が正しいと思っている考えに対して、
真正面から
「 それは違うんじゃない? 」
と言われると、ムッとするかもしれませんが
「 そっか、そう思うんだね 」
「 でも、わたしはこう思うんだ~ 」とか
「 こうすると、もっとよくなると思うな。 」
と言われたら、
相手の話を聞いてみようかな?
そういう考えもあるのかな?と、
思えるのではないでしょうか?
- まずは、共感。
- そして、自分の考えを伝える。
この順番が子どものこころに響く伝え方です。
ただ、ひとつ気を付けてほしいことがあります。
それは、
お子さんが正しいと思って発言したことに対して
今まで指摘・訂正されたり、否定されることが多かった場合、
お子さんの中で、
“ 自分の言葉は否定される ”と
思い込んでいる場合があります。
そのような時は、しばらくは共感だけを続けることを優先してください。
正しいことを教えてあげたいと思っていても、
子どもに届くのは否定感になってしまうのです。
では、
正しいことをいつ教えてあげたらいいの?と
思いますよね。
基本的に
子どもに何かを教える時は、
- 機嫌がいい時
- 落ち着いている時
です。
また、実際にあったことを思い出すと
嫌な記憶までよみがえってしまう場合があるので
本やメディアを使って教えることをオススメします。
わたしがよく使うのは、ドラえもんです。
ドラえもんは、ジャイアンがのび太に対して
キツイ言葉を言う場面がよくあります。
そういう場面の時に、
「 〇〇って言われたら悲しいなぁ~ 」
「 あんな風に言われたら、悔しいな~ 」
「 〇〇は(お子さんの名前)はどう思う? 」
と、テレビを実況中継したり、
質問していきます。
ここでもうひとつ気を付けてほしいのが、
お子さんは、感情の理解をしているか?
ということです。
悲しい、悔しい、傷つく・・・
このような感情や感情の名称を
お子さんが理解していない場合、
その場にそぐわない言葉や
お友達に対して傷つけるようなことを言ってしまうことがあります。
お友達が嫌な思いをする・・・
誰かが傷つく・・・
自分が不利になる・・・
ということを、
お子さん自身ではイメージできないという特性もあるかもしれません。
ひとは、自分の感情を満たされて
はじめて、他人の感情を理解することができます。
どちらにせよ、
まずはお子さんの感情の理解を進めていくことをオススメします。
と、ここまでは 効果的な対処法を書きました。
とはいえ、
毎日一緒に生活していると
共感できる時も、できない時もありますよね。
わたしも、ママなのでとてもよーくわかります。
共感がいいとわかっていてもできない時、
色々な理由があります。
例えば、
自分に余裕がない時。
これは、こころにも時間にも関わってきます。
特にバタバタしている朝、
共感できないママは多いのではないでしょうか?
また、ママのマイルールが関わっている時も
共感しにくいかもしれませんね。
- お友達を傷つけてはいけない
- 場の空気を乱してはいけない
ママ自身の中にそのようなルールがあると
その逆をやってしまうお子さんのことを
なかなか理解できないかもしれません。
それが、ダメということではないのです。
反省するとも違います。
まずはそこに気付くことで見えてくることがあります。
【 お子さんが場を乱すと何が怖いですか? 】
例えば、
子どもが場を乱すと、お友達が離れていってしまうようで怖い
子どもが場の空気を読めないと、トラブルになりそうで怖い
子どもがお友達の気持ちを理解できないと、しつけがなっていないと思われそうで悲しい
本当は優しい子なのに、それが伝わらなくて悔しい
( ↑ わたしはこのように思います )
そして、ママも出てきた感情にそのまま共感することをオススメします。
子どもが場を乱すと、お友達が離れていってしまうようで怖いよね・・・
子どもが場の空気を読めないと、トラブルになりそうで怖いよね・・・
・・・こんな風に。
ママが自分に共感できるようになると、
お子さんのことも共感できる機会が増えますよ^^
あとはね、怒ってもいい。という選択肢も持っておくこと。
子どもの困った行動はひとつじゃないし
消えるのに時間がかかる場合もあります。
共感がいいとわかっていても、
できないことありますよね^^
わたしもまだまだあります。
もし、怒り過ぎたな・・・
言いすぎちゃったな・・・
と思ったら、謝ればいいのです。
そういうママをみて、
” 謝る ”ということも学んでいきます。
「 わかる 」と「 できる 」は違いますので
できない自分を責めてしまうと
なかなか前に進めません。
できないところ、失敗しちゃったところにも
共感していけると、
少しラクになるかもしれません。
参考になさってください^^