発達障害・グレーゾーン
子どもの困った行動をおうちで解決!
おうち療育アドバイザー浜田悦子です。
こんにちは。
発達凸凹アカデミー
効果的な支援策を受講された方の
感想をご紹介させていただきます。
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ありがとうございます^^
子どもの学校と家の様子が違うって、ありますよね。
- 自宅では安定していて、学校で大変
- 自宅で大変で、学校で安定している
学校と家で子どもの行動が違う理由
例えば、
自宅では安定していて、学校で大変なお子さんは
学校という集団の中にある
たくさんの苦手な刺激を浴びている
と、考えることができます。
学校ってガヤガヤしているイメージがありますよね。
でも、ガヤガヤという音や雰囲気だけでなく
たくさんの刺激が隠れています。
- うるさい(耳)
- 色んなものがあり、人がたくさんいる(目)
- トイレのにおい、給食のにおい、洗剤のにおい(鼻)
これらは、わたしたちも想像できるかもしれません。
これら以外にも、着ている洋服(制服や体操着)や靴下の着心地だったり
上履きの感触(肌)が刺激として伝わってきます。
偏食のあるお子さは、給食(味、口)も苦手な刺激の集まりです。
また、夏は温度や湿度が高く、冬は寒い(体)。
わたしたちには、スルーできることでも
刺激に敏感な発達凸凹の子どもたちは
これら五感に関わる刺激を
ひとつひとつ感じ取ってしまいます。
静かに授業を受けたり、
授業に集中したり、
先生の話を聞く、という
小学生なら当たり前だと思われることも
とてもハードルが高いと考えることができます。
1、2分だったら我慢できるかもしれません。
でも、一日中そんな中にいたら?
とても疲労してしまいますよね。
逆に、
自宅で大変で、学校で安定しているお子さんは
学校ではその刺激に耐えているお子さんです。
学校に対して
(ちゃんとしなきゃ!)というイメージを持っていたり
(学校は頑張るところ)と思っているお子さんが多く
その頑張りが、安心できる自宅で出てしまうことがあります。
このようなお子さんは、
まじめで頑張り屋さんの傾向がありませんか?
どちらにも共通することは、
子どもたちは頑張っている
ということです。
わたしたちの目には
- 我慢ができない
- すぐ泣く
- 暴れん坊
- やる気がない
- わがまま
- 問題児
そんな風にうつってしまいがちですが、
本人にしかわからない刺激と
戦っていることがほとんどです。
これは、感覚過敏が関係していて
子どものチカラではどうしようもないことです。
感覚過敏というのは、敏感のもっと上。
生活に支障があるほど敏感さを持つ、と
イメージしていください。
例えば、
洋服のタグが気になるけれど、
- ちょっとチクチクするなぁくらいは敏感
- その洋服を脱ぐまでタグのことが頭から離れず、他のことに集中できないのは過敏
簡単に言うと、生活に支障があるかどうか?と考えることができます。
(お子さんのこだわりと関係していることもあります)
対処法はどちらのケースでも同じ
- 自宅では安定していて、学校で大変なお子さん
- 自宅で大変で、学校で安定しているお子さん
対処法は、どちらも同じです。
学校にしても自宅にしても、
- 大変な場面の刺激をできるだけ排除する
- クールダウンできる場所を確保する
ことが大切です。
例えば、
音楽の時間教室から脱走しようとするお子さんは
聴覚過敏があり、音の刺激に弱いお子さんです。
聴覚過敏のお子さんは、
全ての音が全部同じ大きさに聞こえてしまうという特性があるので
同じ空間にいるだけでも苦痛なんですね。
ですので、辛くなったらちょっと教室をでる、とか、
耳栓をすることで、聞こえてくる音を少し和らげることができます。
(イヤーマフは触覚過敏のあるお子さんには不向きです)
また、
給食の時間がどうしても苦手なお子さんは
偏食のお子さんが多いです。
偏食のお子さんは、好き嫌いという単純なことではなく
- 匂い
- 見た目
- 味
- 触感
- 食べ物や食器の音
- 不器用
など、様々な感覚に影響していることがあります。
給食の匂いが充満する教室ではなく
他の教室なら食べられるのか?
など、様々な角度から観察していくことが大切です。
アレルギーのように検査で出ないので
わがままだと思われがちですが、
状況によっては、理解あるドクターの診断書なども
視野にいれることをオススメします。
感覚過敏を持つお子さんは、
生まれた時から感覚過敏を持っています。
周りのお友達や先生、そしてママも
自分と同じ感覚を持っていると思っています。
ですので、
自分だけできないことがあると、
( できないのは自分の努力が足りないからだ )
と、自分を責めてしまうことにつながります。
子ども自身の力ではどうしようもないことなのですが、
周りと自分が違う・・・
と、気付きはじめるのも
このようなことの繰り返しかもしれませんね。
いつでもどこでもできる対処法
暴れたり、脱走したり・・・
刺激が多くてそうなっていても、
感覚過敏を持つためにそうなっていても、
なかなか周りの理解が進まないこともありますよね。
でも、そんな時も諦めないでください。
刺激を排除し、
クールダウンできる場所を見つける他にも
いつでもどこでも子どもに寄り添う方法があります。
それは、共感です。
子どもの持ってる感覚過敏を
わたしたちは100%理解してあげることはできません。
でも、子どものこころに寄り添うことはできるのです。
学校に行くことは、
感覚過敏を持つ子どもたちにとって
当たり前ではありません。
音が大きくて、耳が痛く感じたかもしれません。
給食の匂いが耐えきれずに、脱走してしまったかもしれません。
友達の声が気になって、授業に集中できなかったのかもしれません。
だからこそ、毎日
「 今日も学校頑張ったね。お疲れさま。 」
と、声をかけていきたいですね^^