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(グレーゾーン)就学準備は何をしたらいい?

困った行動おうちで解決!

おうち療育アドバイバイザー浜田悦子です。

 

こんにちは^^

 

今日は、こんなお悩みにお答えします。

 

 

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年長のグレーゾーンの娘がいます。

 

来年の就学に向けて、

家でも色々準備をしておきたいと思っています。

 

どんなことからはじめていけばいいでしょうか?

 

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就学の悩みは、つきないですよね。

 

 

ピカピカの小学1年生!

でも、発達凸凹のお子さんを持つママは

不安が多く、手放しでは喜べないかもしれません。

 

 

わたしもそうでした。

 

 

普通級って決めたけど、ちゃんと行けるかな?

パニックになりやすいけど、大丈夫かな?

先生に理解がなかったら、どうしよう・・・

 

 

考え始めたら、キリがないですよね。

 

 

また、学校ですので

どうしても学習面に目が行きがち。

 

 

でも、今日は

発達凸凹のお子さんだからこそ

学習面の前に大切にしてほしいことや

確認しておきたいことをまとめます。

 

 

就学に向けて、

お子さんのためにサポートブックを作るママも

いらっしゃるかもしれません。

 

 

でもね、

まずは以下の3つに

取り組んでみてくださいね。

 

 

① ヘルプサインは出せますか?

 

まず、質問です。

 

お子さんは困った時に、

「わからない」

「教えて」

「手伝って」

と、言えますか?

 

 

これらは、いわゆるヘルプサインですが

発達凸凹のお子さんは、

自分が学校で困った時や

何をしていいかわからない時、

どんな風に言葉にしていいか

わからないことがあります。

 

 

また、

ヘルプサインを出せないことで

  • どうしていいか焦ってしまったり・・・
  • 逆に何をしていいかわからずにボーっとしてしまったり・・・
  • お友達に急かされてしまったり・・・
  • 先生から怒られてしまったり・・・

そんなことがあるかもしれません。

 

 

小学校に入ってから、

「わからないことは先生に聞くんだよ」

と教えても、簡単にはできません。

 

 

その理由は、

わからないという時点で

お子さんはすでにパニックになっていることがありますし、

“ 先生 ”という概念を理解していない場合もあります。

 

 

先生とは、抽象的な概念です。

 

自分のクラスの先生も、先生。

隣のクラスの先生も、先生。

校長先生も副校長先生も、先生。

 

この区別ができているか?ということも、忘れずに確認しましょう。

 

また、ヘルプサインを指示をする時は、

「 〇〇先生(担任の名前)に〇〇って言うんだよ」

と、具体的に、お子さんが落ち着いている時に教えてあげてくださいね。

 

 

さらに、

家でできないことは

学校という大きな集団ではできません。

 

 

まずは、家でヘルプサインが出せるか?

 

ママに、パパに、

「わからない」

「教えて」

「手伝って」

と言えるか?

 

確認してみてくださいね。

 

 

もしヘルプサインが出せない時は、

練習が必要です。

 

 

練習と言っても、特別なことではありません。

 

 

まずは、ママがパパが家族が

「わからない」

「教えて」

「手伝って」

と、生活の中で言っていくこと。

 

 

どんな時に、そういう言葉を言えばいいのか?

そういう言葉を言えば、誰かが助けてくれる。

 

 

ヘルプサインを出す環境を作り

 

“ こんな風に言えば手伝ってくれる ”

“ こんな風に言えば、困っても大丈夫 ”

 

という、成功体験として積み重ねていくことが大切です。

 

 

 

発達凸凹に理解のある先生なら、

お子さんのことを理解して対応してくれるかもしれません。

 

 

ですが、先生任せでは

なかなか難しいと感じています。

 

 

もちろん、先生のチカラも大切ですが

子どもを想うからこそ、今からできること、やりたいですよね^^

 

 

 

② お守りやクールダウンできる方法を探す

 

二つ目は、お守りを持っておくということです。

 

 

例えば、

刺激に左右されやすく、

授業中お友達にちょっかいをだして

先生に怒られるタイプのお子さんがいるとします。

 

 

 

 

お友達にちょっかいをだしてしまうお子さんって

 

  • 今どこの場所をやっているかわからなかったり
  • 授業についていけなくて
  • 暇な時間

 

になっていることがあります。

 

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ですので、上にも書いたように

「教えてください」などの

言葉が言えるかどうか?がとても重要になってきます

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授業中、お友達にちょっかいを出し

先生に怒られる、ということは

お子さんのためにも、避けたいですよね。

 

 

そんな時は、

どうしたら授業中、静かに座っていられるか?

ということを考えていきます。

 

 

そうした時に、

椅子に静かに座っていられるお守り

を、探していくのです。

 

 

刺激に左右されやすいお子さんが

それを手の中で握っていると、

そこに意識を集中できるようなものです。

 

 

  • 何かを握る
  • ノートの隅に〇〇の絵を描く
  • トイレに行かせてもらう

 

 

モノじゃなくても、

「友達に話しかけたくなったら、〇〇しよう」

「ハンカチについている洗剤の匂いをかいでみよう」

 

と、パターンを考えて落ち着く方法を準備しておく。

 

 

今の気分や状況を、

少し切り替えられる手段を探す、というイメージです。

 

 

わが子は、聴覚過敏があり

教室がうるさいとパニックを起こしていました。

 

 

でも、そのうるさい場所から

一歩外にでて手を洗ったり水を飲むことで、

また教室に戻ってこれるようになりました。

 

 

パニックになりそうになったら、

一歩違う空間に行く。

 

 

それを繰り返していたら、

3年の時には教室を出ることなく

授業に座っていられるようになりました。

 

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余談ですが

むすこは今後、自閉症スペクトラムという

診断から外れる可能性があると言われています

 

これは子どもの困り感が減ったということであり

我慢させる対処法では得られないことだと感じています

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お子さんやタイプによって、

どんなことがぴったりくるか、わかりません。

 

 

でも、発達凸凹の子どもたちは

ゼロから考えることができません。

 

 

落ち着きのない子、

すぐにパニックを起こしてしまう子を問題視せず、

就学までに、色々なものを試し

子どもがしっくりくるモノや方法を見つけることは

子どもにもママにもお守りになるはずです^^

 

 

 

③ お子さんの問題行動と対策

 

最後はこちらです。

 

ここを理解していないと、

サポートブックも書けません。

 

 

サポートブックは、

先生への要望ではありませんので

ここをしっかりと理解しておくことが必要です。

 

 

お子さんが集団ではどんな問題行動がでるのか?

 

そして、それはどのようにして解決できるのか?

 

 

もちろん、悩みは尽きませんので

今実際に取り組んでいる問題もあると思います。

 

 

ですが、集団で起こりうる問題行動を理解しておくことで

対策ができるようになります。

 

 

(学校であんなことが起きたらどうしよう?)

 

 

と不安になるのではなく、

もし、同じようなことが起きたら

わが子に効果的な対応を

先生に伝えておくことができます。

 

 

そうすると、お子さんも先生もラクになりますし、

ママの不安も軽減しますね^^

 

 

例えば、これはむすこのことですが

(本当にパニックが多い子でした)

 

  • 急な予定の変更があるとパニックになりやすい(問題行動)
  • 予定変更がある場合は、絵などで教えると入りやすい(事前にできること)
  • パニックになったら、放って置くと(無反応)回復が早い(事後対処)
  • 回復したら、忘れずに共感(事後対処)

 

このように理解しているだけで

先生にも伝えやすくなりますし、

共通理解が深まります。

 

 

わたしも就学は、本当に不安になりました。

 

でも、今のむすこの成長を見ていると

自分がやってきたことが報われた思いがします。

 

 

参考になさってください。

 

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