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普通級?支援級? 来年度の進路について

■ 7歳 小学校1年生 男

■お悩み
小学1年生男の子のことで悩んでいます。
自閉症スペクトラム IQ85 です。
特総の判定では支援級でしたが、普通級に在籍しています。

 

普通級を選んだのは、

  • 保育園では1クラス12人ではありましたが(全学年で60人)加配なしでがんばれていたこと
  • 小学校に見学に行き 支援級も普通級も両方とも息子の居場所ではないかなという感じで悩んだため
  • 見学の時に支援級の子が交流級ですごしているのを見させていただいたが、クラスの子に意地悪されているのを目の当たりにしたこと
    etc・・・色々なことがあり本当に悩みましたが普通級に入学しました。

 

悩みは、来年度どうしよう?ということです。

今、普通クラスで頑張ってはいますが、やはりお友達の手をかりたり、先生に個別に声をかけてもらわないと動けないことがあること、

一斉指示が苦手なので 大切な話を聞き逃してしまうこと(先生が連絡帳などに書いて教えてくれて今は助けてもらっています)

ここまで、手がかかってしまうと やはり個別支援級のほうがいいのかな?とも思うのですが、以前見学したときのイメージや 先日学校でたまたま遭遇したのですが 支援級の先生が高学年の男の子にドスの聞いた声で怒鳴っているのを聞いたので 少し怖くて考えてしまいます。

普通級、支援級、両方にメリットデメリットがあり、入学するときもとても悩みましたが やはり同じで 答えがまったく出ません。

本人はみんなと同じがいい! とは言いますが、それを鵜呑みにして はたして本人のためになるのか?

だからといって、支援級を選んで それが息子のためになるのか???
毎日毎日悩んで 考えて 疲れてしまいました。

どうか、良い考え方 アドバイスあれば お願いいたします。
長文失礼いたしました。

 

■現在の対処法  特になし

お悩み、ありがとうございます。

息子さんのことや担任、お友達、そして 学校のこと。
とてもよく観察されていますね。

でもだからこそ、悩みますよね^^;
わかります。

これは、1つの考え方の選択肢として、参考にしていただけると幸いです。

 

ポイントがいくつかありました。

  1. お友達の手をかりている
  2. 先生の個別の指示が必要
  3. 支援級が信頼できない
  4. 本人が、みんなと一緒がいいと言っていること

 

① お友達の手をかりている

これは、どの程度なのか?がわかりませんが、決してマイナスなことではありません。

 

わたしも二年生の母なので、学校の様子をみていますが、子ども同士 助け合って生活しているように見えます。

それは、行動面でも、モノの貸し借りでも、あることだと思います。

 

人には誰にでも、得意なこと、不得意なことがありますよね。

それは、発達の遅れがあってもなくても同じことだと思うのです。

 

もしそれが、 周りの迷惑になってしまうのではないか?と考えているのであれば、お友達に助けてもらったら、

『 ありがとう 』と言うことを教えることや、できる限り環境を整えたり視覚的な指示で動けるようであれば、

そちらの準備をオススメします。

 

② 先生の個別の指示が必要

一年生。正直なところ、これは発達に凸凹があってもなくても、仕方がないことじゃないかな?と考えています。

 

わが家のむすこは、【 条件付きの一般級 】の判定でした。

その条件とは、先生の話(指示)を聞いていない可能性があるからでした。
(聞いているようで聞いていない と・・・)

目が悪いということもあって、席は一番前という【 条件 】がついていますが、聞いていないことはあるし、聞いていることもあります。

これは、ある程度 学校という集団生活の慣れのようなものも必要になってくるのではと、長い目でみています。

 

補足するなら、発達障害の子どもたちは、前に先生がいても、先生の話を聞くとは思っていません。

特に、感覚過敏があると、刺激に振り回されてしまうし、先生も毎回、

『 〇〇先生の話しを聞いてください。』

『 〇〇先生の言ったことを、連絡帳に書いてください。』

とは、言いませんよね。

どんなに丁寧でも、どこか抽象的であるはずです。

おうちでできることとしては、

  • 『 授業中は〇〇先生の話しを聞いてね 』と促したり、
  • 連絡帳を簡単なものにする

などということもオススメです。

これが、子どもの環境を整えるという対処法になります。

 

例えば、普通の連絡帳ですと、記入方式ですが、それを 〇つけ方式にします。
(あらかじめ、授業に必要なものや持ち物を書いてプリントアウトしておきます。

それを、連絡帳に貼って、先生が言ったものに〇をつける)

 

どうしても、突発的な連絡などは難しいかもしれませんが、自立へのスキルは上がりますし、子どもの負担も、先生の負担も減るかもしれません。

 

普段の生活の負担が減るということは、その分 余裕ができて、新しいことにチャレンジできるようになるということです。

ただ、ひとつ気をつけていただきたいのは、子どもは勝手に成長しません

 

上に、

>ある程度 学校という集団生活の慣れのようなものも必要

と、書いていますので、矛盾していると思うかもしれませんが、

 

新しい環境への【 慣れ 】と、

子どもが勝手に成長して、周りと同じようにできるようになるということは、全く別物なのです。

 

例えば、旅行でホテルに泊まったとします。

初めての場所では、どこになにがあるのか、調べたり、実際に行ってみないとわかりませんよね。

ですが、物理的なことなので、情報を理解できると対応できます。

これが、学校という新しい環境に対しての慣れです。

 

子どもが集団で適応するには、何が苦手で、どんなサポートがあればできるようになるか?を観察し、

スモールステップで進んでいくことです。

これが、子どもを伸ばす秘訣です。

笑顔の男の子

 

それから、何と言っても 先生への感謝ですね!

もうすでにやっていらっしゃるかもしれませんが、思っていても伝わらないので、言葉にして(文字にして)伝えることを欠かさずに^^

 

③ 支援級が信頼できない

最初からこのようなイメージがあると、なかなか踏み出せませんよね。

現在、対処は特になしということなので、だからこそ、まずは 普通級でできる限りやってみてはいかがでしょうか^^

 

④お子さん本人が、みんなと一緒にいたいと言っている

そのために、親ができることが、あるはずです。

 

子どものためを思うからこそ・・・という、ママの不安も、すごくわかる。

わたしにも、もちろん あります。

 

だけど、悩んでグルグルしてしまうなら、子どもの可能性を信じる!と決めて、できることからはじめてみるのも、大切なこと。

子どももママも、失敗しながら成長していきます。

一年生なのに あれもこれもできない・・・ではなくて、

6年間の卒業までに、できることが増えますように。と、思えると少しラクになれるかもしれません^^

 

ご参考になさってください。

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