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食べず嫌いや偏食が多く、食事の姿勢もよくありません(小2 男児)

■年齢

小学2年生(男児)

 

■お悩み

食べず嫌いや偏食が多く、食事の姿勢もよくありません。
また、食事が終わっていないのに、気になることがあると勝手に席を外してしまいます。

 

■現在の対処法

イライラして怒ってしまうことが多いです。
食事は楽しいと思ってほしいので、会話を楽しい話題にしたり、食事に関しての絵本などを読み聞かせしています。

お悩み、ありがとうございます。

短い文章ですが、いくつものお悩みが重なっていますね。

 

食べず嫌い・偏食の原因は不安

以前 当事者の方が、

『 何が入っているかわからないから、不安で食べられない 』と、おっしゃっていました。

 

逆に言うと、

『 何が入っているかわかると、食べることができる 』そうです。

見通しに通じるものですね。

 

また、野菜は産地によって味が違うから 食べることが難しいとのこと。

 

じゃがいもひとつとっても、たくさんの種類や名前があるように、どの土地で、どんな水で、育ったのか?

そこまでの味の違いに気付いてしまう、過敏さがあるのです。

これらは、食べず嫌いや偏食につながります。

逆にいうと、ファストフードなど、レシピや工程がきっちり決まっているものは安心して食べられるのかもしれませんね。

きっと、美味しいという感覚よりも、安心(安定)する・・・という感覚が強いのではないでしょうか?

 

 

食事は、カラダを作ります。

それをわかっているからこそ、わたしたち親は食事に必死になります。

ですが、根底に安心感がないと 難しいのです。

美味しい、楽しい!よりも、まずは見通しや安心感をたくさん積むことが大切です。

 

ex.

  • 何が入っているか?を教える
  • 一緒にお料理する
  • 子どもの過敏を知る

 

子どもを観察してみえてくること

また、切り方や調理方法で食べられることもありますね。

わが家の場合・・・

きゅうりは野菜スティック
人参はカレーに
ブロッコリーはゆでただけ
炒め物にいれたレンコンは食べませんが、素揚げなら食べる
お魚(刺身、焼き魚)には何もかけない

とか、ありました(今でもあります)。

めったに調味料はかけませんし、薄味です。

だけど、お魚の血合が好きとか言ったり(笑)

観察してみると、独特の感性があって興味深いのです。

 

正しい姿勢をキープしてほしい時は・・・

食事の姿勢もよくお悩みにのぼりますが、課題はひとつです。

  • 食事してほしいのか?
  • 姿勢よくしてほしいのか?

どちらか一つなのですね。

 

子どもが、安心して食事できない場合、食べることにも大きなエネルギーを使いますし、

椅子とテーブルはカラダに合っているかな?

姿勢をキープできるカラダ(体幹)がしっかりしているかな?

など、子どもに努力を強制する前に、確認することがあるのです。

 

もちろん、正しい姿勢で食事ができたらステキですね。

ですが、そこに執着してしまう時は、子どもの成長よりも親の期待が詰まっているのかもしれません。

 

食事のルールを確認する

食事中に立ち上がったり、席を外してしまったり・・・

気になることに向かってしまうということも、もちろんあると思いますが、そもそも食事中は立ち歩いてはいけないというルールを理解しているか?ということも確認してみてください。

 

食事中に席を外しちゃダメでしょ!と注意して、ごめんなさい。と返ってきたからと言って、

ルールを理解しているとは、限りません。

 

朝ごはん食べてる時は、どうするんだっけ?
お昼ご飯の時は、どうするんだっけ?
晩御飯の時は・・・

 

食事と言っても、朝昼晩がありますし、一緒に食べる人や場所が変わる時がありますよね。

その時々に分解して、聞いてみるのです。

 

注意ではなく、できていることをほめる

基本的に、声がけは できている時に使います。

姿勢直して!
席に戻りなさい!

ではなく、姿勢が良い時に(これは食事の時に限らず)

『 その姿勢いいね 』と声をかけるのです。

ですので、もし食事中に席をたっても、グッとこらえて無反応をしてください。

戻ってきたら、席に戻れたことを強化したり、一緒に食事ができてうれしい気持ちを伝えます。

 

食事は楽しくないとダメですか?

食事は毎日のことなので、ついつい気になることがあるとイライラしてしまいますよね。
わたしも、食べないむすこにイライラしっぱなしでした。

触覚過敏で手づかみができないのに、慣れさせようとして 無理に手づかみを強制していたこともありました。

その時に一番辛かったのは、子どもがきちんと食事をしない ことではなくて、自分の子どもをしつけられていない、自分に対しての絶望とか、母としての責任感でした。

食事は残さず楽しく!という、自分だけのルールに縛られていたことも原因の一つです。

 

これらに気付いてからは、残してもいいし、楽しくなくてもいい!と思えるようになって、少しずつ むすこの課題に目を向けられるようになりました。

いまでももちろん、むすこには食べず嫌いも偏食もあります。

ですが、以前よりずっと笑顔で『 おいしいね 』と言う機会が増えました。

 

食事が楽しい!って、最終系だと思うのです。

そのためには、まずは土台作りです。

参考になさってください。

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