発達障害・グレーゾーン
子どもの困った行動をおうちで解決!
おうち療育アドバイザー浜田悦子です。
今日はこちらのお悩みに、お答えします。
◆ お悩み:困っていると言えない
◆ 年齢:現在年長、春から1年生
◆ 困っている悩みや行動に対しての現在の対処法
困っていると言えない
外出先でトイレに行きたい
(仕草や行動がおかしいので親は気付く)が、
大丈夫と言ってギリギリまで我慢する
給食中に、友達がお茶をこぼして
自分が濡れたときには、固まって泣けてしまう。
◆ 現在の対応についてのお子さんの様子・反応
ママもトイレ行きたいからついてきてくれる?と誘う。
笑わせると気持ちを話しやすくなるタイプなので、
面白いことを言ってひと笑いしたら、
トイレ行こっか!と直接的に誘う。
もしかしてトイレ行きたい?と聞いて
大丈夫と言ったら、ママの気のせいか。
また行きたくなったら教えて。と伝える。
給食中のことは家に帰ると、
濡れちゃったんだよね。とだけ言い、
泣いたことは話さずケロッとよそおうため対応出来ていない。
お悩みありがとうございます。
年長さんですし、
困っていることを困っていると
言えるようになるためには、
周りの大人のサポートがないと
なかなか難しいと感じています。
ヘルプサインが出せないお子さんって
” 誰に ” ” 何て言ったらいいか ”
わからない場合はほとんどです。
また、
” 自分自身が困っている状態 ”だということも
なかなか理解することは難しいです。
こちらのケースでは、
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外出先でトイレに行きたい
(仕草や行動がおかしいので親は気付く)が、
大丈夫と言ってギリギリまで我慢する
ーーーーーーー
とありますが、
お子さんが本当に困っているのか?
お子さんとママの間にズレがあると
押し問答になってしまいます。
ギリギリまで我慢して、
お子さんは失敗してしまうのでしょうか?
もし、失敗している場合は
状況に応じての行動が難しい…
ということになるかもしれませんが、
ギリギリまで我慢して失敗せずにトイレに行ける場合は
お子さんにとって、
「なぜママは何度も聞くんだろう?」
と、思っているかもしれません。
また、トイレが怖いお子さんもいます。
自宅や園ではスムーズに行ける場合は、
公衆トイレに対して、何か苦手意識があるのかもしれません。
直接聞いたり、観察しながら見極めていくことが大切です。
トイレの感覚に関わらず、
人の感覚って様々ですよね。
わたしも、
自分だったら余裕をもってトイレに行くのですが
ギリギリでトイレに駆け込むむすこを見ると
いつも(なんでかな~)と思います(笑)
うちの子は小学校低学年まで
パンツを汚してしまうことがありました。
その理由は、
何かに夢中になっている時もありましたが
おしっこの間隔が
よくわからなかったのかもしれません。
発達凸凹の子どもたちは、
感覚過敏を持っていることがあります。
色々な刺激を自分のチカラで
処理することが難しいのです。
ですので、
何かに集中していたり
逆に不快な刺激の中にいる時は、
トイレに集中できないのかもしれません。
話しを戻しますね。
お子さんが困っていることがあったら
” 誰に ” ” なんて言ったらいいか ”
具体的に教えていきましょう。
トイレの場合は、普段の様子と
外出先での様子を観察しながら、
「 おしっこしよう 」
「 (イレに行きたくなったら) ママにトイレに行くって教えてね 」
などでしょうか。
年長さんなので
わかりやすく。短い言葉がオススメです。
また、
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給食中に、友達がお茶をこぼして
自分が濡れたときには、固まって泣けてしまう。
濡れちゃったんだよね。とだけ言い、
泣いたことは話さずケロッとよそおうため対応出来ていない。
ーーーーーーー
ということに関してですが、
こちらに関しては
「イヤだったね」と共感していくことから
始めていけるかな、と思います。
泣くことを悪いことだと思っていると
口にだして言うことは難しく、
お子さんにとっては
隠したい、忘れたいことなのかもしれませんし
本当に忘れてしまったことなのかもしれません。
お友達のお茶がかかって
固まって泣けてしまうのは、
パニックの状態だと考えられます。
パニックになっている時に
ヘルプサインをだすことは難しいので、
まずは、
「 濡れてイヤだったね 」
「 びっくりしたね 」
と、お子さんのイヤだった気持ちに共感をしていく。
その後に、
「 〇〇すれば、元にもどるよ 」
「 イヤな時は、〇〇先生に助けてって言うと助けてくれるよ」
と、お子さんが安心できる提案をしていくことをおススメします。
ヘルプサインって、高度なスキルです。
信頼できる相手にしか出せないし、
どう助けを求めたらいいか?
セリフが自分の中にないと、言えません。
でも、ヘルプサインが言えたら
何よりお子さんが生きやすくなります^^
先生やお友達が助けてくれますから。
自宅でできる、ヘルプサインの練習方法は
ママが「手伝って」「助けて」と、
口に出して言っていくことです。
それは、子どもの行動に関連して・・・ではなく
本当に自分が困っていることを
生活の中でお子さんに助けてもらってください。
もちろん、小さなことでOKです。
手伝ってもらったり、助けてもらったら
笑顔で「ありがとう」を言っていきます。
その繰り返しが、
苦手なことを手伝ってもらっても良い
わからないことを聞いても良い
と、お子さんの中に沁み込んでいきます。
参考になさってください。