発達障害・グレーゾーン
子どもの困った行動をおうちで解決!
おうち療育アドバイザー浜田悦子です。
こんにちは。
今日は、こちらのお悩みにお答えします。
◆ お子さんの年齢(学年): 10才(小4)
◆ 困っている行動や悩み:
些細なことでパニックになり、
周囲からのからかいに乗ってしまう
◆ 困っている悩みや行動に対しての現在の対処法:
親からは言い方を工夫したり、
想定問答のように対処案を話していますが、
学校で何があったかは直接は判らず悩んでいます
◆ 現在の対応についてのお子さんの様子・反応:
不安定というか「まだら」状態です。
どうして、まだらなのかは把握できていません。
そろそろ、思春期、反抗期も始まりそうで、
いまのうちに何とかしたいと試行錯誤しています。
お悩み、ありがとうございます^^
ご質問してくださったママさんに
詳しくお話しを伺ったところ、
お子さんの特性のサポートは必要ですが
学校側の理解も必要だなぁと感じました。
まず、
困っている行動や悩みが
ーーーーー
些細なことでパニックになり、
周囲からのからかいに乗ってしまう
ーーーーー
発達凸凹のお子さんは
悲しいかな・・・
こういうこと、少なくないと思うんです。
- 相手の言葉をそのまま受け取ってしまう
- 思ったことをそのまま口に出してしまう
お子さんにとっては
言われた通りにやっているのに、
急に笑われる・・・
突っ込まれる・・・
パニックになってしまうのは、当然の行動です。
でも、
周りがそれを面白いと思って繰り返したり
からかうことが常習化するのであれば
手段を考えていかなくてはなりません。
パニックは、繰り返されるほど
パターン化していきますし、
このままでは
お子さんは傷つき、孤立していく可能性があります。
詳しくお話をお聞きして、
いじめの問題に発展する可能性があると感じました。
こういうお悩みは、年齢問わず 必ずあります。
そんな時に、わたしがアドバイスしていることを
今日は、シェアさせていただきますね。
事実をメモする
こういう問題がなかなか収束しない場合、
もしかしたら、担任の先生の協力を得ることが難しい場合があるかもしれません。
取り合ってくれなかったり、
「 家庭でしっかり教育してください 」
と、言われてしまったり・・・
話しを聞いてくれたり、
解決策を一緒に考えてくれる先生だと
心強いと感じることができますが、
先生からもそんな風に言われてしまうと
ママもどこに助けを求めたらいいか、
分からなくなってしまいますよね。
また、
先生に相談したくても
「お母さんの考えすぎですよ」
と、言われてしまうこともあるように思います。
先生には先生の考え、
ママにはママの考えがあります。
どちらが良い・悪いではなく
子どものために、良い方向に進んでいけるような話し合いがしたいですよね。
そんな時に、わたしがオススメしているのが
” 事実メモ ” です。
お子さんが学校であったこと、
言われたことの事実を
手帳やノートに時系列で書いて行きます。
日時:3月12日(水)
出来事:3時間目に〇〇くんに「〇〇」と言われたらしい
本人の様子:〇〇
や、
日時:3月12日(水) 〇時頃
出来事:担任から電話があり「〇〇」と言われる
など。
これに付け加えるカタチで、
その時ママが率直感じたことを書いておくといいかもしれません。
(文句ではなく、傷ついた感情など)
**
担任や学校との話合いって、
どうしてもお互いが感情的になってしまったり
言いたいことが言えないことが多くないですか?
こんなこと言っていいのかな?
過保護な親って思われないかな?
わたしの考え、おかしいのかな?
色んな想いがあると、なかなか言葉にすることが難しいですよね。
そんな時に、” 事実メモ ” は ” 証拠 ” になります。
少し大きな話をすると、
裁判でも論点となるのは
感情ではなく、事実の証拠です。
本人(お子さん)がどういう学校生活を送っていて、
周りの同級生からどんな風に言われているか?
これが、母親のただの不安なのか?
担任や学校が介入しないといけないことなのか?
お互いが冷静に話し合える素材になると思います。
もしわたしがこちらのママさんと同じ立場だったら
- 事実メモを担任に渡し相談する
- 取り合ってもらえなかったら、校長や副校長に相談する
- それでもだめなら教育委員会
お子さんへのサポート
同時に、お子さんへのサポートも必要です。
パニックが繰り返されることは
避けたいところなので、
お子さんが落ちついている時に
「パニックになりそうになったら、図書室へ行こう」
「アタマが混乱してきたら、保健室へ行こう」
と、あらかじめ退避場所を決められるといいかもしれません。
今現在、パニックが繰り返されている場合
ちょっと難しいかもしれませんが、
” その場を離れる ” ことで、
気持ちの切り替えができることがあります。
ただ、もしかすると
(お話しをお聞きして感じたことは)
退避しようとすると、
お子さんとトラブルになっている同級生が
追ってくる可能性があります。
退避しようとしても、逃げられず
パニックになってしまう・・・
というループが想像できますので、
話しが戻りますが、
上に書いた” 事実メモ ”は
ぜひ継続してほしいところです。
自宅でできるサポートは、
とにかくお子さんのこころのケアです。
担任からご家庭に指導が入ると特に
- この子が悪いから
- 言って聞かせなきゃ
- 理解させなきゃ
- なぜ自分が直さなきゃいけないのか?
- 我慢しないといけないのか?
- 理解していない可能性があります。
ママとしては、
早くこの状況を脱してあげたい!
わが子を早く救ってあげたい!
という思いで必死だと思いますが、
お子さんの耳に届けるためにも
まずは、お子さんの話を否定せずに聞いて
(聞き流すこともOK!)
共感していくことで、
こちらの話や提案も、お子さんに届いていきます。
学校で信頼できる人を見つける
これは、退避場所と似ているのですが、
担任や同級生以外で
頼れる人や信頼できる人を
誰かひとりでも見つけていくことができるといいなと感じました。
今のお子さんの状態は、
学校に安心できる居場所がないのでは?
と、感じました。
そうすると、
- 自分には味方がいない
- いつも責められてばかり
- 学校が苦痛