発達障害・グレーゾーン
子どもの困った行動をおうちで解決!
おうち療育アドバイザー浜田悦子です。
こんにちは。
発達障害のお子さんは、
不器用な子が多いなぁと感じています。
ボタン、折り紙、クレヨンや鉛筆・お箸の持ち方・・・
お子さんが不器用だと、
お子さん本人も辛いですが
周りで見ているわたしたちも
ついイライラしてしまうことがあるかもしれません。
例えば、ボタンがうまくできなかった時、
頑張って練習すれば!
何度も練習すれば!!
そのうちできるようになるはず!!!
そう思って、
できないことを何度も練習させることがあるかもしれません。
ボタンに限らず、
入学に間に合わせようと
お箸の練習を頑張るご家庭があるかもしれません。
わたしもそうでした。
小学校になったら、給食がある。
うちの子だけお箸が使えなかったらどうしよう!
先生に何か言われるんじゃないか?
お友達にバカにされるんじゃないか?
と、” わたしが ” 不安でした。
結論から言うと、
お箸の練習は、むすこの特性と割り切ってやめました。
因みに、むすこの小学校では
一年生の時は、お箸とフォークがありました。
(二年生以降のことは覚えていないそうです…)
些細なことですが、
給食の時はお箸なのか?フォークもあるのか?
入学前に学校に確認することで
目標や課題の設定が変わってきます。
今でも(5年生)、自宅ではフォークです。
でも、給食ではお箸を使って食べているそうです。
子どもなりのプライドがあるのかもしれませんね。
不器用という特性
子どもの不器用さは、努力で改善できるものではありません。
不器用を改善することができないという意味ではなく、
苦手なことを繰り返し練習させることは
” あなたはこれが苦手ですよ~ ”
と、繰り返し教えているようなものなのです。
例えば、掃除が苦手なママがいるかもしれません。(わたし・・・)
自分なりに一生懸命掃除をしたのに
夫や義母に・・・
「ここ汚い」
「 ほこりがある 」
「 もう一度やり直し 」
要するに、自分が頑張ったことに
「 充分じゃないよ 」
って言われ続けたら、嫌じゃありませんか?
発達障害の子どもたちは、
不器用という特性を持っていることがあります。
特性は、個性ではありませんし、
苦手なことを繰り返して得られたり
本人の努力で改善できるものではありません。
問題行動(癇癪やパニック、他害)が
繰り返されるたびに練習されるように、
不器用さを克服させようと練習させることは
「 あなたはこれが苦手ですよ~ 」
と、子どもにインプットすることにつながります。
子どもの苦手を伸ばす方法
子どもって、自分のできないことを理解しています。
それは、たくさんの子どもたちを見てきて、とても強く感じます。
自分(子ども)は・・・
- 周りの子と同じようにできない
- 頑張ろうと思っても難しい
- どうせぼくは・・・わたしは・・・
苦手を伸ばすって難しいですよね。
ついつい、できないことを練習させようとしてしまいます。
でもそれは、わたしたちママ自身が
できないことに対して
「 頑張れ! 」 「 やればれきる! 」
そんな風に育てられてきたからかもしれません。
これは悪いことではありません。
励ましで伸びるお子さんも、もちろんいます。
でも、不器用さが子どもの特性だった時、
励ましだけでは改善するばかりか、
子どものこころが傷ついてしまうことがあります。
もう少し具体的にお話ししますね。
子どもが不器用なのは、微細運動が苦手だということです。
「微細運動」は腕や手の筋肉を使うもので、叩く、握る、落とすなど基本的に何かを操作するような動きのことです。微細運動は、腕全体を使って叩くことから発達が始まり、しだいに関節が働くようになり、腕を伸ばして何かをつかむようになります。最初はてのひら全体でつかむ「手掌把握」、次に親指とほかの指の何本かで、その後親指と人差し指で物をつまむようになります。そして徐々に動きのぎこちなさが少なくなり、スピードや正確さが増していきます。
親指とほかの指の何本かで、
その後親指と人差し指で物をつまむようになります。
さあ、お子さんが苦手なのはどちらでしょうか?
不器用なお子さんは、
この動きのどちらかが苦手で引っ掛かっていませんか?
子どもの苦手を見つけたら、日常の中で子どもに気付かれずに
” 気付いたらできていた! ”と思えるような
トレーニングの時間を作っていきましょう。
おうちでできるトレーニング
この状況の中、療育施設も通えないお子さんが出ているかもしれません。
でも、そんな時でも苦手をおうちでトレーニングする方法があります。
それは、子どもが大好きなおやつの時間を使って行きます。
お子さんが好きなおやつは何ですか?
そのおやつを、小さくてつまめるものに変えて(取り入れて)いきましょう。
甘い系:麦チョコ、チョコベビー、小さなグミ系・・・など
(昨日、わたしが食べたくて買ったもの)
しょっぱい系:じゃがりこ(ミニ)や薄いおせんべい、ナッツ・・・
このような、小さくてつまめるものを
おやつの中に取り入れることで、
お子さんは、トレーニングと分からずに 指先を鍛えることができます。
遊びとしては、ビーズやおはじきもいいですね!
コツは、お子さんが微細運動を楽しくできること。
ほんのちょっとハードルが高くても、
その後にちゃんとご褒美があることが大切です。
そういう意味でおやつは、
つまむ→食べれる のエンドレス。
子どもが嫌がらずに、毎日できる最適なトレーニングです。
いかがでしたか?^^
ぜひ、お子さんの苦手を観察して、
毎日のおやつをちょっと変えてみてくださいね!