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時計を見て動けないお子さんへ おうちでできる対処法

こんにちは。

おうち療育アドバイザーの浜田悦子です。

 

今日は、

  • 毎朝、お子さんを急かしてしまう・・・
  • お子さんに、時計を見て動けるようになってほしい・・・
  • 朝からイライラしたくない・・・

そんなママにオススメの記事です。

 

こちらのお悩みにお答えします!

 

――――――――――――

小学3年生の息子がいます。

 

時計の理解が難しく、

朝も、家を出る時間が理解できません。

 

宿題も躓いてしまいます。

何かいい方法はありますか?

 

――――――――――――

 

お悩みありがとうございます。

 

 

 

時計って、とても複雑ですので

教える方も学ぶ方も、

イライラしてしまうことが多いかもしれません。

 

 

今日は、時計の複雑さや

お子さんの特性を交えて、

おうちでできる、時計の勉強方法を解説します。

 

 

一言で時計と言っても、

 

  • 時間

 

と、さまざまな要素が含まれています。

 

 

さらに、

 

  • 5分は1(30分は6)
  • 時間の場合は12と24
  • 秒や分の最大値は60

 

これらのように

表示されていたり、数えられたりしています。

 

 

そして、教える場合には・・・

 

  • 時間から?分から?秒から?
  • アナログで?デジタルで?

 

どこから教えていったらいいの?

どっちで教えたらいいの?

などなど。

 

 

考えれば考えるほど、ママも子どもも混乱してしまいます。

 

 

冷静に教えてあげたいのに、

自分のチカラ不足にも気付いてしまって

余計にイライラしてしまう・・・

わたしもいつもそうです(汗)

 

 

発達障害の子どもがわからない・できない理由

 

発達凸凹のお子さんは、

知識の習得が独特です。

 

 

それゆえ、

わからない・できないと思われがちですが

 

実は、

教え方がお子さんに合っていない 

という場合は、多いように感じています。

 

 

それは、

勉強を教える先生やママが悪いのではなく

習得方法の違い なのです。

 

 

もちろん、

発達凸凹の凹の部分だったり

それを習得するための発達が追い付いていない、ということもあります。

 

 

でも、

教え方の視点を変えたら

子どもが理解できるようになった!

というのも、また事実なのです。

 

 

今日は、

時計をみて家を出る時間を理解できる方法を例に出しますが、

様々なところで応用できると思いますので、

ぜひ最後まで読んでいただけたらうれしいです^^

 

 

時計の理解:おうちでの準備と流れ

 

(おうちでの準備)

 

まず、時計をひとつ選択します。

 

その時計の針を

お子さんが家を出る時間に合わせ、

写真を撮ります。

 

 

それをプリントアウトし、

時計の横に貼っておきます。

 

 

 

(流れ・促し方)

 

事前に説明をしておき、

朝、その時間になる少し前になったら声かけをし

時計に注意を向けます。

 

 

時計の針が

本物の時計とプリントアウトしたものと

“ 同じ ”になったら

「 同じ(または、〇時〇分)になったね。学校に行く時間だね」

などと、声を変える。

 

 

**重要ポイント**

時計を見ることができたことや、

時間通りに家をでることができた時は

強化(褒める・承認する)を忘れずにしてくださいね^^

 

 

同じという概念をつかって行動を促す

 

これは、同じという概念をつかって行動を促す方法です。

 

 

〇時になったから学校へ行く。ということではなく、

右と左の時計が同じ時間になったら、学校へ行く。

 

という、考え方です。

 

 

これじゃ、時計の勉強になっていないじゃない!と

思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

ですが、

すでに時計の勉強や宿題をしていて

お子さんの中に “わからない” や “できない” という意識がある場合、

今までと同じ方法で、今後習得できる可能性は低いように思います。

 

 

また、

間違えを練習するということにもつながり、

お子さんにとって

時計は嫌いなものとなってしまうことがあります。

 

 

宿題の紙を見ただけで、癇癪を起こすお子さんもいます。

 

 

そうなってしまうと、時計どころか

宿題全体に対して拒否反応が広がってしまうことがあるのです。

 

 

合わないと感じたことは、一旦脇におき

違うアプローチで成功体験を積むことも大切なサポートです。

 

 

 

対処法を試す前に確認すること

 

この対処法を試していただく場合、

気を付けていただきたいことがあります。

 

 

それは、時計の理解の前に

お子さんの中に  “同じ” という概念を理解しているか?

しっかり確認をすることです。

 

 

特に、年少・年中さん。

年齢が低ければ低いほど、

同じという概念がない場合が少なくありません。

 

 

このような場合、

時計を写真に撮って教材を作っても

お子さんには理解ができないのです。

 

 

同じという概念を確認する時は、

全く同じものを(カタチも色も)準備して

 

「 同じの取って 」

「 同じのちょうだい 」

 

という指示で、指定した同じものを取れるか?

 

 

様々なものの中から、

提示した同じものを取ることができるか?という行動で、

お子さんの状況を見分けることができます。

 

 

 

もし、お子さんの同じという概念の理解に

不安がある場合は、

 

全く同じ時計を二つ購入して、

チャレンジすることをオススメします。

 

 

 

 

片や立体。

片や平面(写真)でも、” 同じ ” が変わってきてしまうのです。

 

 

逆にいうと、

同じという概念がしっかりあるお子さんは

わざわざ時計を写真でとらなくても、

画用紙に同じように書く程度でも

理解できるかもしれません。

※ これはデジタルでも同じです

 

 

同じという概念があるか?ないか?は、

療育でも最初の方で確認します。

 

 

それくらい大切なことであり、

すべての学びやスキルの習得に

つながっているものなのです。

 

 

ぜひ、参考になさってくださいね^^

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