こんにちは^^浜田悦子です。
今日は、こちらの質問にお答えします。
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4月から小学2年生になる子どもの母です。
子どもに「成功体験が必要」ということは理解できるのですが、すべてを成功体験で終わらせることはとても難しいなと感じています。
また、失敗体験も子どもにとって必要な経験のように思われますが、浜田先生はどう思われますか?
**ここまで**
ご質問ありがとうございます^^
おっしゃっていること、すごくよく分かります。
また、小学2年生だと、ママが頑張って配慮しても失敗が続いたり、チャレンジすらしなかったり・・・なんてこともあるかもしれませんね。
今日は、「成功体験の必要性」についてお話しします。
この記事を最後まで読んでいただくと、成功体験と失敗体験のバランスや、わが子の見極め方が分かるようになるかもしれません。
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わたしも、失敗体験を完全にさせないことは難しいなと思いますし、失敗してもその経験をプラスにできるような大人になってほしいと考えています。
息子のことも、そう思って育ててきました^^
ただ、失敗してもその経験をプラスにできるようになるには、子どもが失敗しても踏んばれる土台が必要だと思っています。
発達障害やグレーゾーンの子どもたちが失敗を体験する時、以下のような特性や周りの関わりが影響していることがあります。
3つ、紹介しますね。
1.失敗しても、成功する方法が分からずに、また同じやり方(失敗)を繰り返す
2.間違うことや負けることを受け入れられず、はじめてのことや自信がないことにチャレンジできない
3.子どもの発達や特性が理解されず、周りと同じ課題やハードルの高いことを要求される
このようなことが続くと、失敗体験が繰り返されて二次障害につながる可能性が出てきてしまいます。
周りからみたら、カンタンなこと、何度も教えていること、周りのお友達ができていることでも、失敗ばかりを繰り返す子ども自信は、置かれている状態や注意されることが理解できず、パニック状態に陥っているのかもしれません。
わたしもそうだったんです。
「なんでこんなこともできないの!?」
「少し考えたら分かることだよね!?」
息子にこんな気持ちを抱いたのは、一度や二度じゃありませんし(小学校を卒業する今でもあります)、実際に息子の特性を無視して頑張らせていたことがありました。
「分からない」というヘルプサインを出しているのに、「自分で考えなさい!」と突き放していました。
でも、そんなことが続いたある時、息子が「分からないから聞いているんだよ!」と、バクハツしたことがあったんです。
そこで、ハッとしたんですね。
わたしがやっていたことは、子どもの成功体験を引き出す関わりではなくて、自分の不安を埋めるためのものだったのかもしれないなって。
では、成功体験を引き出したり、積み重ねたりするにはどうしたらいいのでしょうか?
特に、小学1,2年生では、成功体験よりも失敗体験を繰り返してしまう場合があります。
その理由は、「小学校」や「コロナ禍」というイレギュラーの環境になじめていないということがあるかもしれません。
発達障害やグレーゾーンの子どもたちの中には、「見通しがある」ことで、成功体験につながることが増えていきます。
でも、その「見通し」が子どもに伝わっていなかったり、子どもが理解していなかったりすることが多く、見過ごされてしまうことがあるんです。
わたしも、息子の発達に偏りがあると分かっていても、ついつい「これくらい分かるでしょう」「これくらいできるでしょう」ってスルーしてしまっていました。
本当に些細なこと、例えば・・・
・朝、登校したら、どんな順番で準備したらいいのかな?
・授業中、トイレに行きたくなったらどうしたらいいのか?
・休み時間、何をして過ごしていたらいいのか?
・「下校はお友達と帰りましょう」と先生が言っていたけれど、誰と帰ったらいいのか?
・「密にならない」ってどういうこと?お友達が近付いてくるけど、どうしたらいいのかな?
などなど。
状況によって変化することがあると、子どもは分からないというよりもパニックを起こしてしまう可能性が出てきてしまいます。
このような些細なことが積み重なると、「学校に行きたくない・・・」が出てきてしまうかもしれません。
こんな時は、子どもの特性から来るつまずきや問題を想定して、パターンを作ってあげると子どもの安心につながっていきますよ^^
目に見えるつまずきよりも、目に見えないつまずきに困っている子どもがたくさんいます。
でも、そのつまずきに適切に対処していくことで、失敗体験ではなく、子どもの自信ややる気につながっていきますよ。
あんなにしょっちゅうパニックを起こして泣いてばかりいた息子も、小学校卒業です。
2週間前くらいから、「最後に1600枚のフレームで動画を作ってみんなに見せたい!」と頑張っています。
わたしもたくさん泣いたり笑ったりした、6年間でした。
でも、この息子の言葉を聞いて、もちろん色んなことがあったけど、息子の6年間はきっと良い思い出になるだろうと感じることができました。
長いようで短かかった6年間。
子どもの成功体験を積み重ねて、母としても安心していきたいですね。
4月からはじめるおうち療育プログラムでは、お子さんの特性をしっかり観察しながら成功体験を積み重ねる関わりを一緒に考えていきます。
今あるつまずきやトラブルも、未来につながるサポートをしていきたいですね。