おうち療育アドバイザー浜田悦子です。
こんにちは^^
今日は、
母子分離不安のある
年長のお子さんについて、分析します。
【 現在の状況 】
去年幼稚園を退園になり
(この幼稚園がトラウマになっています)
母子通所型のデイサービスにも数ヶ月通っていたのですが、
行きたくないと言うようになり
夜泣きとチックが出始めて酷くなってきたので
現在はお休みをしている状態です。
母子分離は、外出先では10〜15分程度であれば
祖母と一緒に待っていることが出来ます。
家の中だと、
別の部屋へ移動すると祖母と15分程
待てる日もあれば、
数分で近くまで探しに来たりもあります。
私が単独で外出は、
デイサービスへの手続きで15分程、
歯医者で1時間程
(これは本人としては辛かった様です)
どちらも自転車で5分程の距離の場所です。
もう少し待てたりも日によってまちまちですが💦
離れている時間ももちろんですが、
どうやら場所の距離も関係しているようです。
とにかく私と離れることをとても怖がり、不安がります。
日常一緒にいる時は、情緒は安定しています。
母子分離といっても
お子さんによってさまざまですが、
こちらのお子さんは
カラダに拒否反応が出てしまっているので、
お子さんはもちろん
ママとしても大変なことがありますよね。
10分~15分が限界だと仮定して、
おうちでできる対処法を考えていきましょう。
目に見える(視覚的)見通しを作る
母子分離不安のあるお子さんは、
見通しが持てないことで
不安が強くなる傾向があります。
例え、わずかな時間でも、
ママの姿が見えなくなってしまうだけで
“ ママが消えた! ”
“ もうママと会えない!”
と、思ってしまうことがあるのです。
- トイレに行く
- ゴミを捨てに行く
そのわずかな時間でも、
トイレにいるママや
ゴミを捨てに行っているママを想像できず、
“ 消えた! ” “ いなくなった! ” と
思ってしまうのです。
このようにとらえてしまうお子さんにとって、
最大の不安は・・・
“ ママにもう会えない ” なのです。
このような状況がお子さんの背景にあると仮定し、
おうちでできることを紹介します。
※ 絶対条件として、
お子さんが無理なく待っていられる時間からスタートします
また、おうちでできる練習として、
トイレやゴミ捨ての機会からはじめてみるといいかもしれません。
写真やイラストで状況を把握させる
ゴミ捨てにいくことを例にします。
ママの顔、家、ゴミ捨ての場所の写真を撮ります。
(お子さんの年齢が理解度によって、イラストや文字にしてもOK)
写真をプリントアウトし、
これは誰?これはどこ?と
お子さんが理解していることを確認します。
100円ショップなどで売っている
ホワイトボードに写真を貼り、
このようにして視覚的に提示します。
もし、ゴミ捨て場の理解がない場合は、
まずは一緒にゴミを捨てに行き、場所の理解を促します。
理解をしているようでしたら(したら)、
ゴミを捨てに行く前に
「 ママはゴミを捨てに行ってきます 」
と声をかけます。
そして、戻ったら
「 ただいま 」
と、声をかけてママの写真を移動してください。
文章だとちょっと分かりにくいかもしれませんが、
何となくイメージつきますでしょうか?
(イラスト参考:いらすとや https://www.irasutoya.com/)
時計を使って状況を把握させる方法
時計を使って、
〇時〇分になったら戻ってくると約束します。
注意点は、必ずその時間を守ること。
デジタルを使用するか?
アナログを使用するか?は
お子さんの理解度によって変わってきますが、
アナログの場合は秒針が動くので、
「 ぐるっと一周周ったら 」
「 ぐるっと2回周ったら 」
という言い方で、わかりやすい見通しを作ることができます。
この時も、
「 いってきます 」と「 ただいま 」は忘れずに^^
この二つの方法は、
ママが消えても必ず戻ってくるという安心感を築くものです。
上にも書きましたが、
- お子さんが無理なく待てる短時間からはじめる
- 共通の言葉を使う
- 約束は必ず守る
ということに気をつけて
チャレンジしてみてくださいね^^
母子分離不安のあるお子さんの外出は、
不安や緊張感がとても強い状態です。
その不安や緊張感で
あたまがいっぱいになってしまうので
実は知っている場所だったとしても、
パニックに陥っている状態だと考えてよいと思います。
まずは、
お子さんの不安を安心感に変える方法を
探し、見つけ、安心感の土台を作っていきましょう^^
お子さんの中に、
こころの安心や時間の余裕が出てきたら、
少しずつ時間を伸ばしたり
違う場所で試してみてくださいね!
また、時間が伸びてきたら、
何をして待っていたらいいか?を
具体的に教えてあげることも必要です。
発達凸凹のお子さんは、
待つことや、何をしていいかわからないだけで
不安になってしまいます。
特に、母子分離不安のあるお子さんですので
できるだけお子さんの好きなことを
ピックアップしてあげると、なお効果的です^^
また、質問してくださったママさんより、
以下のような質問もいただきました。
―――――――――――
児童精神科の先生には
赤ちゃんの頃の父親の怒鳴り声が原因で
母子分離の不安が強くなると言われました。
そこも何か知っていることがあれば、教えて頂きたいです💦
―――――――――――
わたしはドクターではないので
判断することはできませんが、
もし、そのようなことがあって
今の状況になっていると考えた場合、
お子さんにしてあげられることも
安心感を与えてあげることなのかな?と、思っています。
わたしも父が怒鳴る人だったので
今でも大きな声や怒鳴り声を聞くと
一瞬でカラダが緊張したり、涙がでることがあります。
そのたびに、そっとこころの中で
(怖かったね)
(びっくりしたね)
(大きい声で怒られるのは嫌だよね)
と、自分で自分に語りかけています。
自分に共感することは、一番の癒しになります。
でも、
小さなお子さんは
それがなかなか自分ではできません。
怒鳴り声を聞いた事実や
怖かったであろうことに対して、
ママがお子さんに共感していく。
共感されることは、安心感が生まれ、癒しにつながります。
ぜひ、参考になさってください。