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多動傾向があり、あまのじゃくな性格の8歳の男の子

おうち療育アドバイザー浜田悦子です。

こんにちは^^

 

今日はこんなお悩みにお答えします。

 

―――――――――――

うちには長男13歳と次男8歳がいます。

2人とも自閉傾向です。

 

長男は大人しく育てやすかったのですが、

問題は多動傾向にある次男です。

次男は、言葉が拙いけど、

いろいろ喋る事は出来る子で、

性格もあまのじゃくな傾向で

「遊ぶ?」→「遊ばない!」

「出かける?」→「出かけない!」

の返答がほぼ通例な感じです。

楽しみな計画でも、行かない!と言って

本当に出かけないこともよくあります。

 

(2世帯で住んでいて、祖父母が常にいるので、1人きりになる事は無いのです)

最近のパターンは、

私は仕事していて、夜勤もあるのですが、

日勤で彼より遅い帰宅なら問題ないのですが、

夜勤明けで家に先にいると、

「お母さん、車乗ってお仕事行って!」を、

ずっと言われ続ける事がストレスです。

 

無反応を頑張るのですが、

こちらが根負けして、

「何でそんな事言うの?」と

喧嘩になってしまいます。

 

私が未熟だからですかね?

 

「お母さん、死んでもいい?」なんて言われ続けたら、

ブチっとキレて、流石に虐待は堪えていますが、

もう同じ空間にいたくないのでと距離を置きます。

 

でも、

その間に長男に手や足を出して叩くようなので、

困ったものです。

どうしてそのような事言うのか、

言葉に意味が伴っていないのか、

どう対応したらいいのか分かりません。

 

アドバイスお願いします。

―――――――――――

お悩み、ありがとうございます。

 

8歳の自閉傾向のある息子さんのお悩みですね。

“ 私が未熟だからですかね? ”

そんなことは、決してありませんよ。

 

 

わたしも、

家族のためにお仕事を頑張って帰ってきて、

そのように言われてしまったら

とても傷ついてしまいます。

 

 

毎日のことだと、

精神的にも参ってしまいますよね。

 

 

今日は、

お子さんの特性を想定して

考えていきましょう。

 

 

 

状況の理解をしているか?

 

こちらのお子さんは

おうちでは困った子にうつってしまいますが、

学校ではいい子なのだそうです。

 

 

ちょっとあまのじゃく傾向のようですが、

そんなに引きずらず、次に切り替えることができる。

 

 

先生とも良好な関係のようですが、

運動会や参観会で親が学校に来ると

あまのじゃくが強く出るそうなのです。

 

 

このことをお聞きして、

“ 状況の理解がうまくできていない ”のでは?と感じました。

 

 

学校生活は、担任の先生との信頼関係もあり

落ち着いて過ごすことができる。

 

 

毎日のことですので、

ある程度パターン化されていると考えられます。

 

 

ですので、

切り替えも速くカラダもココロもついていくことができるのです。

 

 

しかし、

運動会や参観日など、

要するに、

イレギュラーで親が学校にくる行事については

理解していないのかもしれません。

 

 

わたしたちは、運動会や参観日は

親が学校にくるものだと理解していますが

発達凸凹の子どもたちは、

教えてもらわないと理解できない、という特性を持っています。

 

 

考えてみてください。

 

 

運動会や参観日の説明を、

親や学校の先生にしてもらった(した)経験はありますか?

 

 

 

学校の先生も、わたしたち親も、

わかるだろうという前提で

説明しないことがほとんどです。

 

 

うちのむすこも、

このような状況の理解が難しかったので

紙に絵を描いて、

 

(教室の黒板の前に先生、教室の後ろに親)

 

「 明日は、この辺にみんなのママがたくさんくるよ」

「 明日は、ママもここにいるからね 」

 

と、声をかけていました。

 

 

また、刺激に敏感なお子さんは

たくさんの人がいるだけで集中力がなくなってしまったり

人の視線が怖いと感じて、普段と違う言動になる場合があります。

 

この二つが、大きな原因になっているような気がしました。

 

 

また、おうちでの状況も

こちらに当てはめて考えることができます。

 

 

 楽しみな計画にも行かない!理由

 

こちらも、うまく状況の理解ができていないのかもしれません。

 

いつ、行くのか?ということも

こちらが伝えているつもりでも、

視覚優位のお子さんは覚えていられないことがあります。

 

 

また、どこへ行くのか?うまく想像できなかったり

行くまでの過程がわからなくて

不安になるケースも少なくありません。

 

 

このような場合は、

スケジュールや行く場所、立ち寄る場所などを

視覚的に見せることでイメージができて

行くことができることもあります。

 

 

発達凸凹のお子さんは、

ゴールがあることを好みます。

 

 

ここからスタートして、どこがゴールなのか?

(どういう経路で、いつ帰宅するのか)

を理解することで、安心することができるようになります。

 

 

夜勤明けを理解していない

 

日勤の時は平気なのに

夜勤明けに困った言動が出る場合、

こちらも状況を理解してない場合があります。

 

 

夜勤という言葉は、どういうことなのか?

 

お子さんの理解度を確認してみることをオススメします。

 

 

お子さんの中には、学校から帰ってきて

お母さんが(日勤で)いないというパターンが

できているのかもしれません。

 

 

この場合、お母さんが夜勤で家にいるということが

自分のパターンに当てはまらないために

軽いパニックを起こしていると考えていいかもしれません。

 

 

このような場合も、夜勤の前の日は

息子さんが帰宅した時には、お母さんはいるんだよ。

ということを、視覚的に理解できると

きっとこのような言動は減っていくはずです。

 

 

無反応は、共感とセット

 

最後に、大切なことを。

 

状況が状況ですので

なかなか難しいこともあるかもしれませんが、

無反応と共感は必ずセットであることが重要です。

 

 

共感がないと、無視になってしまいます。

 

無視というのは、逆に言うと強い反応に変わってしまうのです。

 

 

よって、

いつまでもその言動が直らなかったり

好ましくない言動が強化されてしまうのです。

 

 

 

 

自分の子でも、可愛いと思えない時ってありますよね。

 

どうしてこんなこと言うの?

こんなはずじゃなかったのにな。

 

 

わたしも、そんな時がありました。

 

 

お子さんの言動すべてに

最初から共感しなくても大丈夫。

 

 

1日1回からはじめてみませんか?^^

 

今は苦しいけど、きっとラクになる日がきます!

 

 

参考になさってください。

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