おうち療育アドバイザー浜田悦子です。
こんにちは。
今日はこちらのお悩みにお答えします。
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私は息子(六年生)の事を
ずっと受け入れられずにいます。
一年生の時から揉め事が多く、
自分で転んで怪我をしたのに
「 ⚪⚪君にやられた。 」
などと嘘をついたりが1番多く、
六年間相手方に謝り続ける毎日です。
怒られないように嘘をついているのは分かるのですが、
私が嘘に反応してしまい、
必要以上に怒ってしまいます。
誰かを傷つける嘘がひどいなら、
止められないのなら児相へ行かせる!などと脅したリ。
それを止めたくて、でも、息子は繰り返す。
周りの親たちの息子に対する目も
とても気になります。
先生達ももて余しているような感じです。
少しでも息子も私も穏やかな気持ちでいられるように
ずっとずっとどうすればいいのかを探しています。
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ありがとうございます。
小学1年生から6年生まで、
とても苦しい思いで過ごされているのですね。
今日は発達凸凹のお子さんの特性も踏まえ
何かお役になれる情報になればと思っています。
発達凸凹と嘘
まず、嘘をつくということについて
考えてみましょう。
嘘と聞くと、人をだますことや
本当のことを言ったら怒られてしまうので
自分を守る手段として使う、という認識があるかもしれません。
あまりいい意味では使いませんね。
でも、
嘘をつくということは、
実はとても高度なスキルなのです。
自分を守るために
真実がバレないように、
どんな風に言ったらいいのか?
思考を働かせて考えなくてはならないからです。
でね、ママさんは
小学1年生から嘘をついている・・・と
思っているようですが、
本人は嘘をついているという感覚ではないような気がするのです。
嘘をついているというよりも、
- その前後にあった出来事だったり
- 最近あった印象的な出来事が
言葉に出ている可能性が高いと感じました。
というのも、
発達凸凹のお子さんは言葉で説明することが苦手です。
自分の中にあった出来事を、
順序だてて
性格に伝えるということが難しいのです。
以前、発達障害のお子さんが
「 わたしの中にはたくさんの引き出しがある。
でも、その中のどの引き出しをあけたら答えがあるのか?
それを見つけることがとても難しいのです 」
というようなことを言っていました。
自分が言いたいことがあっても
真実が自分の中にあっても、
そのことをそのまんま言葉で説明するということが
とても難しいということを表わしています。
むすこを見ていても、そうだなぁと感じることがあります。
言葉のチョイスが違っていたり
ちょっとズレていたり。
でも、それは嘘でもわざとでもないというのが
発達凸凹の子どもたちが持つ特性でもあるのです。
そうは言っても、親として
6年間も謝り続ける日が続いたり、
何を言っても子どもが改善しないと
不安になりますよね。
- 子どもがこのままだったらどうしよう?
- 子どもがもっと嘘つきになってしまったら?
と、不安や怖さから
怒ってしまうことも脅してしまうことも
あるかもしれません。
だからこそ、
わたしはママにもお子さんにも寄り添っていたい。
嘘にも共感
でね、
ここからはアドバイスになりますが、
嘘を言ってしまうお子さんにも
まずは共感が必要です。
また嘘ついている!と思っても
まずはお子さんの話しを否定せずに聞きます。
その上で、
共感の言葉をかけていけます。
さらに、
選択肢や質問を増やして
お子さんの中にある
点と点をつないでいきましょう。
言葉で説明することが難しい・わからない
言葉で説明が難しいお子さんは、
語彙があってもピンポイントで
その言葉を引き出すことができなかったり、
そもそも語彙がないお子さんです。
語彙がないお子さんは特に
“ 何て言ったらいいのかわからない ”
場合が多く、
そのセリフですら
教えてもらわないとわからない場合がほとんどです。
これも、特性ですね。
ですので、例えば・・・
自分で転んで怪我をしたのに
「 ⚪⚪君にやられた。 」
と言った場合には、
「 怪我をして痛かったね 」
「 転んで怪我をしちゃったんだね 」
と、事実のみに共感することをしてみてください。
もしかしたら、また
「 〇〇君にやられた 」というかもしれません。
そんな時は、
「 そう思ったんだね 」
もし、本当に事実が転んでだけである時は
「 こういう時は、転んで痛かったって言えばわかってもらえるよ。 」
と、教えていきましょう。
この時、ママはこころの中で
( またこの子は嘘をついている )
と思っていてもOKですよ^^
ママのイライラする気持ちも否定せず、
受け止めていきましょう。
ママさん自身、
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嘘に反応してしまい、
必要以上に怒ってしまいます。
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とおっしゃっているので
ママさんの中で嘘に対してのイメージや考え方が
とても強いのかもしれませんね。
もしかしたら、
- 嘘は絶対にいけない
- 嘘は人を傷つけるもの
という自分の中の強いルール(マイルール)があるのかもしれません。
確かに、
嘘はあまりいいイメージではありませんし
お子さんに疲れたら悲しいですよね。
でも、もしお子さんの特性を理解しても
なかなか受け入れられない場合、
嘘を毛嫌いしてしまう理由が
他にもあるのかもしれないと感じました。
だからこそ、周りの目や先生の目も気になってしまう。
わたしも、周りの目を気にしすぎることがあるので
とてもよくわかります。
特に、自分の中で譲れないところや
マイルールにひっかかるところは、
どうしても目についてしまったり、
子どもを見張ってしまうことが今でもあります。
例えば、
むすこは何かを探すことがとても苦手なのですが、
苦手なことなら教えてあげればいいとわかっていても
右往左往している姿をみると、
「 どうしてわからないの? 」
と、むすこを責めてしまうのです。
そんな自分を、
受け入れられなくても大丈夫。
受け止めるだけで、充分です。
わたしもいつも自分に言い聞かせています^^
共感を繰り返しても
しばらくお子さんは今までと変わらないかもしれません。
それは、
今までの対応を変えたことで
お子さんも混乱しているのです。
特に、怒られることが多いお子さんは
言葉ではなく “ 反応 ” を受け取っている場合が多く
その反応が変わってくると
あれ?ママの対応がいつもと違うな。
これで合っているのかな?と戸惑うことがあると思います。
それでも、
共感というまなざしでお子さんをみていると
必ず変わってくると、わたしは考えています。
また、
対応を変えて混乱するのは、ママも同じです。
怒ってしまうことがあっても大丈夫^^
10回中1回は共感できたらいいな。
という、スモールステップからはじめてみてくださいね。
まずは、二週間試してみませんか?^^
参考になさってください。