今日は、すぐに怒ってしまい、被害妄想的なところある(8歳 男の子)の対処法を解説します。
■お悩み
些細なことで怒ってしまい、怒ったときに大声を出したり物を投げたりしてしまう。
物が無くなったときや忘れ物をしたときに『だれかが隠した』と人のせいにする。(被害妄想的)
例)
①学校の授業のグループのリーダーになりたくてなれなかったとき
②テストの点数が悪かったとき
③鉛筆やノート、宿題などが見当たらなかったとき
■現在の対処法
①怒りまくったので、グループの中でリーダーは決まっていたの譲ってもらった
②100点じゃないけど、良い?と確認してから渡す
③どこ辺りを探してみてとアドバイスする
すぐに怒ってしまうこと、そして被害妄想的なところあるのが、本日のお悩みです。
この場合、感情表現がうまくいっていない 可能性があります。
怒りという感情は 出せていても、その下にある本当の感情が出せていません。
(怒りは、二次感情です。怒りの下には、悲しい、悔しい、苦しい、怖い・・・などの二次感情が隠れています)
例えば、リーダーになりたいのになれなかった時は、悲しい。
100点をとりたいのに、100点じゃなかったのは、悔しい。
このように、今 怒りで表現していること(喜怒哀楽)を、本当の感情で表現できるようにしていくことが大切です。
言葉でいうのは簡単ですが、子どもが その術を習得するのは簡単ではありません。
まずは ママが子どもの気持ちの代弁をします。
上に書いたように、悲しくて怒っている時は、悲しいね。
悔しくて怒っている時は、悔しいね。
と、感情に名前をつけて、共感していきます。
少し時間がかかるかもしれませんし、反発されることもあるかもしれません。
悲しいんじゃない!と言われたら、悲しいんじゃないんだね。
悔しいんじゃない!と言われたら、違うんだね、悲しかったかな?
こんな感じで、大丈夫。
子どもの感情を否定せず、そのまま受け止めることが大切です。
注意点もあります。
怒りがわいた時やトラブルがあった直後だけでは、学びが十分ではありません。
対処法は、日々の落ち着いた生活の中で育んでこそ、いざという時に対処できるようになるのです。
ですので、例えば、お子さんが好きな本やテレビを一緒にみながら、悲しい場面、悔しい場面などをみつけて
『 あ、今あの子は悔しいんだね 』
『 あの子は、悲しくて泣いているのかもしれないね 』
と、感情という概念を教えていくことが大切です。
【 また本人も『どうして怒っちゃうんだろう』と悩んでいます。落ち着けば自分がしたことも謝れるのですが。 】
そうそう。
怒りって、第一次感情(悲しい、悔しい、怖い、苦しいなど)がたまって、怒りをして噴き出したものなんです。
きっと、お子さん本人のチカラではどうしようもないことなのでしょう。
第一次感情を見つけて、名前をつけて共感していく。
これだけで、癒されて怒りにつながり難くなります。
おうちで落ち着いている時は、感情のお勉強。
学校でのトラブルの際は、先生にも代弁や共感をお願いできると、なおいいかもしれません。
ちょっと時間がかかるかもしれませんが、ぜひやってみてくださいね^^
長くなりましたので、被害妄想については次回記事にします。
ご参考になさってください。