【 Q&A 】冬でも半袖で過ごしている小学1年生の男の子

発達障害・グレーゾーン

子どもの困った行動おうちで解決!

 

おうち療育アドバイザー浜田悦子です。

こんにちは。

 

今日はこちらのお悩みにお答えします。

 

 

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小学1年生の男の子がいます。

 

 

小さい頃から薄着でしたが、

小学生になった今も

冬は半袖で学校へ行きたがります。

 

 

さすがに寒いですし

風邪をひいてしまっても困るので

上着を着るように促していますが、

本人は「寒くない!」と言って

朝は言い合いになってしまいます。

 

 

どこまで本当のことを言っているのか?わかりません。

 

息子の感覚が関係しているのでしょうか?

 

 

また、

どのような対処が正解なのでしょうか?

 

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冬でも子どもが薄着、

または半袖や短パンで学校へ行くので心配・・・

 

というお悩みは多いです。

 

 

逆に、夏でも厚着をしている、とか

暑くても脱げない(寒くても着れない)

というお悩みも多いお悩みです。

 

 

今日は、

様々な視点から見ていきます。

 

 

 

原因:感覚・過敏

 

まず、冬でも半袖・薄着というお子さんについて

考えられることは、

 

  • 触覚過敏がある
  • 体感が鈍麻である

 

可能性があるということです。

 

 

触覚過敏とは、

肌にあたる刺激にとても敏感

なことです。

 

 

肌にあたる刺激というのは

例えば、

 

  • 洋服のタグ
  • 縫い目
  • 素材(綿、麻、ウール・・・)

 

などが考えられます。

 

 

過敏というのは、

これら肌にあたる刺激を

とても敏感に感じる、ということです。

 

 

洋服のタグが気になったり、

タートルネックのウールのチクチクが気になる方は

いらっしゃいませんか?

 

 

新しく買った洋服で、

何か、気になるなぁ。

あ、タグか!

 

 

なんてことが、日常でもあるかもしれません。

 

 

でも、気になる程度では

過敏とは言えません。

 

 

過敏というのは、

それが気になって気になって仕方なくて

他のことに集中できなかったり、

落ち着かなくてトラブルを起こしてしまったり、

うまく伝えられなくて、パニックになってしまったり・・・

 

 

生活に支障が出るようなことがあると、

それは、敏感を通りこして

過敏と言えるかもしれません。

 

 

うちの子も、触覚過敏があります。

 

 

気付くとパンツは裏返しにはいていて

(タグや縫い目が気になって)

 

水筒を首からかける時は中の洋服を伸ばします。

 

 

 

自宅ではパンツ一丁で、寒い時には

洋服を着るのではなく、毛布にくるまります。

 

 

その他、袖口、ウエストなど

あらゆる場所の

ゴムの締め付けなども関係しているでしょう。

 

 

洋服を着ているということ自体が

ストレスになってしまうのです。

 

 

このように、触覚過敏を持つお子さんは、

どうしても薄着になる傾向があるかもしれません。

 

 

もし、本当は寒いと感じているのに

触覚過敏があって、

薄着になっている場合は、

お子さんを観察したり、聞いたりしながら

タグや素材などがストレスになっていないか?

確認する必要があります。

 

 

触覚過敏に関わらず

感覚過敏のあるお子さんは、

生まれた時からその感覚で生きています。

 

 

ママも周りの友達も

自分と同じ感覚を持っている、と思っているんですね。

 

 

ですので、

みんな不快な刺激のある洋服を

我慢して着ているんだ!

自分も我慢しないと!と、思っています。

 

 

上にも書きましたが、

過敏があると、生活に支障がでることがあります。

 

 

それは、

洋服が薄着という表面的なものだけでなく

授業に集中できない、とか、

不快なことをうまく伝えられなくて

暴力的になってしまう、ということにもつながります。

 

 

お子さんの感覚、確認してみましょう。

 

 

 

原因:感覚・鈍麻

 

また、体感が鈍麻ということも考えられます。

 

 

体温調節が苦手で、

寒い・暑い を感じにくく、

寒くても薄着、暑くても厚着

ということになってしまいます。

 

 

ただ、本当に体温調節が苦手なのか?

本人の体温が高い・低いのか?

暑がりなのか?寒がりなのか?

本当のところは、よく観察しないと見えてきません。

 

 

うちの子も、いつも薄着です。

 

 

触覚過敏はもちろんあるのですが、

体温も高く、めったに風邪をひきません。

(いつも暑い、暑いと言っています)

 

 

家族の中で、誰よりも体温が高く

誰よりも健康です。

 

 

わたしも以前は、

冬だし、寒いし・・・

何か一枚でも着せようとしていた時期がありました。

 

 

仕事もしていたので、

風邪をひかれては困るのです。

 

 

でも、

むすこの特性を知って観察して、

“この子には触覚過敏があるんだ”と

理解した時、もう必要以上に

言うのは止めようと思いました。

 

 

因みに、今年のお正月、

わたしの実家(宮城の田舎)へ行ったむすこは

毎日「寒い、寒い」と言って、

わたしが言わなくとも

洋服を重ね着していました。

 

 

子どもだけでなく、他人の感覚ってわかりません。

 

 

特に、自分が冷え性だったり寒がりだったりすると

想定外の子どもの言動に、

必要以上に反応してしまうことがあるかもしれません。

 

 

わたしもそうです。

 

 

お子さんを観察し、

 

  • 感覚過敏や鈍麻はないか?
  • 健康か?

 

という、二つの点で見ていくと

お子さんに合った対処法が

見つかるかもしれません。

 

 

原因:タイミングがわからない

 

また、

  • 着るタイミングがわからない
  • 脱ぐタイミングがわからない

ということも、発達凸凹あるあるです。

 

 

わたしたちは、

  • 寒かったら着る
  • 暑かったら脱ぐ

と、シンプルに考えて生活しています。

 

 

けれど、発達凸凹の子どもたちは

その曖昧なタイミングがとても苦手です。

 

 

例えば、

 

朝、登校する時に着ていったものは

下校時に暑いと感じても、必ず着て帰ってくる。

 

 

登校する途中で、暑い(寒い)と感じても

脱ぐ(着る)タイミングが分からず、のぼせてしまう。

 

 

暑い(寒い)と感じている自分に、気付くことができなかったり

暑い(寒い)と感じていても、どうしていいかわからなかったり

 

 

わたしたちが

思いもよらないようなことで、

発達凸凹の子どもたちは

迷って、失敗して、傷ついています。

 

 

暑かったら、脱ぐ。

 

寒かったら、着る。

 

そんな簡単なことがなぜわからないの?

 

 

わたしも、

そんな言葉を言って傷つけてしまったことがあります。

 

 

でも、

何度言っても直らない子を見て、

この感覚のズレを責めても

子どもを傷つけるだけなんだ・・・

と、学びました。

 

 

対処:パターン化

 

このように、

 

  • 暑かったら、脱ぐ
  • 寒かったら、着る

 

を、理解していないお子さんへは、

パターン化していくことがオススメです。

 

 

例えば、

 

  • 登校は着て、下校は脱ぐ
  • 気温が〇度になったら脱ぐ(着る)
  • 学校のお友達が〇人着て(脱いで)いたら真似する

 

 

毎日気温や天気が変わりますので、

なかなか難しいかもしれません。

 

 

でも、

  • 登校時は着る、下校時は脱ぐ

 

くらいからはじめてみるといいかもしれません。

 

 

ただし、口で説明しても

なかなか定着しない場合があります。

 

 

そんな時は、

視覚的に(絵などで)説明したり、

外出した時に同じような状況を作って実践していきます。

 

 

お子さんを見て、暑そうだと感じたら

「上着を脱いでみよう」

と、脱がせてみる。

 

 

そして、

「上着を脱ぐと、涼しいね!快適だね!」

というようなプラスの声かけをして、

子どもの “ 快 ” を引き出す。

 

 

そうすることで、お子さん自身が

 

“ こうすれば、快適になる! ”

 

をカラダで、自分の感覚で、

学んでいくことでしょう。

 

 

ただし、気をつけてほしいことがあります。

 

 

原因:不安

 

特に、夏。

 

暑いのに、長袖長ズボンに帽子を被って

外出するお子さんがいるかもしれません。

 

 

原因として、

過敏が関係していることはもちろんですが、

暑い、寒いというよりも、

“ 不安 ”が大きく関係している場合があります。

 

 

このような場合、

パターン化で改善できるものではありません。

 

 

自分を不安から守るために

このような恰好をせざる負えない場合があるのです。

 

 

「 この暑い日に、そんな恰好おかしいよ 」

 

 

と、一蹴するのではなく

お子さんの背景にどんな不安があるのか?

取り除くことができる刺激は何か?

観察することをオススメします。

 

 

このようなお子さんは、

触覚だけでなく、

他の感覚過敏も重複している場合が多く

わたしたちの目には見えないストレスを

感じている場合があります。

 

 

上にも書きましたが、

感覚過敏のあるお子さんは

“ 生まれた時から感覚過敏を持っています ”

 

 

その感覚過敏は、

集団生活の中では

甘えやわがままにみられることも多く、

また、

ヘルプサイン(助けて、教えて、手伝って など)

を出すことができないことで

ますます刺激が加わり、

やがて大きな不安になることがあります。

 

 

感覚過敏は、治らないとも言われています。

 

 

でもね、

不安が多いお子さんでも

感覚過敏があるお子さんでも

周りに信頼できる人がいると安心します。

 

 

信頼できる人、というのは

この記事の中では、

 

子どもの話を否定せずに聞いてくれたり

 

子どもの苦手な刺激を理解し共感し

できるだけ排除しようとしてくれる人

 

と、言えるかもしれません。

 

 

その安心が、不安を軽減することになったり

感覚過敏を和らげるチカラがあると、わたしは信じています。

 

 

うちのむすこもそうでした。

 

 

シャツが着れない

ジーンズもはけない

レインコートなんて、もってのほか・・・

だった子が、少しずつ “ 大丈夫 ” になりました。

(今では、全部着ることができます)

 

 

何が正解か?と言われると、

“ お子さんを観察して見えたもの ”

かもしれません。

 

 

色んな洋服を着ることができることがいい、とか、

感覚過敏がないほうがいい、とか、

そういうことではなく、

子どもの生き辛さを考え、対処していくことが

答えにつながるのだと感じています。

 

 

あなたのお子さんに合った答え、見つけてくださいね!

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