おうち療育アドバイザー浜田悦子です。
お悩みにお答えします。
*中学1年・息子
*自閉症スペクトラム、ADHD)
*お悩み*
これまで学習に対して出来なかった経験から、自信をなくし全く取り組みませんでした。
しかし、中学になり皆と同じ位においつきたいと本人が言ってきました・・・
学習を取り入れていこうと思ってますが、書く事、耳からの情報記憶が苦手です。
視覚情報はすぐれてます。
何かおすすめの学習方法がありますか?
もし、ご存知でしたら教えて下さい。
それと学校でノート記入が困難な時、何か方法がありますか?
新しい環境で頑張りたいと思っているお子さんのためにできること、ですね。
学年は、中学1年生とのことですが、どの学年、年齢にも共通することですので、よかったら読んでくださいね。
まず、鍵となる文章があります。
これまで学習に対して出来なかった経験から、自信をなくし全く取り組みませんでした
できないことが続くと、どうしても自信をなくしてしまうことになりますね。
こんな時、本人はとても傷ついています。
ですが、周りの反応が叱咤激励ですと、もっと深く傷つくことになり、結果として
“失敗するくらいなら取り組まない方がいい”
と、なってしまうことがあります。
でも、子どもってすごいですね。
環境がかわって、皆と同じくらいにおいつきたい・・・
この希望をつぶさない方法を、今日はお伝えしたいと思っています。
自信をつなげる
一言でいうならば、自信をつなげるです。
できないことがあった前にさかのぼり、できる!できる!!を積み上げていくのです。
最初は、楽々クリアできる問題から自信をつけていきます。
ですが、注意点もあります。
例えば、小学3年生から 国語が躓いていた とします。
だからと言って、小学2年生の問題集を書店で買ってそのまま与えることには気をつけてください。
子どもにはプライドがあります。
せっかくやる気になっているのに、小学2年という文字を発見して モチベーションが下がるお子さんもいるからです。
ですので、例えばインターネットの無料問題集などを検索し・・・
このようなものをダウンロードしたり、おうちでアレンジして作成するのもオススメです。
理解力以外に躓くもの(こと)を探す
発達凸凹の子どもたちは特性から、色(装飾)がたくさんあるものが苦手だったり、マス目があったりなかったりすることで、刺激になることがあります。
また、答えの欄も どこに書いていいのか?教えられないとわからなかったりします。
おうちで問題をアレンジすることは、問題を減らしたり、体調によって増減できることもいいですね。
それから、(余裕で)できる!ことを、もう少しやりたい!ところで終わることも大切なポイントです。
嫌になってから、疲れてきたからやめる、のでは、マイナスで終わることになります。
モチベーションが次につながり辛くなってしまうのです。
これは、勉強に限らず、何にでもいえることです^^
子どもの理解方法を知る
もうひとつ、大切なことがあります。
発達凸凹の子どもたちは、理解の仕方が違います。
例えば、漢字は書いて憶えさせるということが ありがちです。
宿題も一行練習が主だと思います。
ですが、書いたからと言って、憶えるとは限らないのが特性です。
交差する線がわからなかったり、
バランスが難しかったりします。
うちのむすこも、田という感じを口を4つつなげていましたし、半の一画目と二画目は、とんでもないところにつけていました。
こんな時、手本をよく見なさいといっても、解決することはありません。
それどころか、もっと混乱してしまいます。
構造がわからないのかもしれないし、空間認知がうまくいかないかもしれない。
だからこそ、鉛筆をノートを置いて、子どもがわかるように説明してあげてほしいのです。
ちなみに、わたしは田の時はつまようじを使用し、半の時には、このようにしました。
①
②
③
むすこの時は、もっと雑でしたが(汗)
なんだっていいんです。
子どもがわかればいいんです。
それから、わたしが信頼する児童発達の先生は、10秒集中して見て憶えなさいと言っていると言っていました^^
宿題について
先生が許してくれない、という方もいらっしゃるかもしれません。
先生も親も、子どもを伸ばしたいという想いは一緒のはずですが、なかなか難しいですよね。
でも、結局はどうしたいか?なのかなと思っています。
先生に理解していただくために、腹を割って話すこともいいかもしれませんし(正しさの押し付け合いじゃなくてね)
とぼけた母を演じてもいいんじゃないと思っています。
ちなみにわたしは、学年で推薦されているノートではなく、むすこと一緒に買い物にいって、見やすいものを選んでもらっています。
苦手な漢字ノートは、今でもマス目が一番少ないものを、とぼけて買っています(笑)
話がそれてしまいました。
参考になさってください。
それから、ノート記入の方法は やはり画像(黒板を写メ)や文字入力(書かない方法)がオススメですね。
学校と交渉して、iPadをOKにしてもらった方もいらっしゃるようですが、学校で許可OKやNGがあるかと思います。
それがNGでしたら、文字ではなくて、絵でノートをとる、とか、キーワードを絵にしてみる、単語を書く、という提案をしてみてはいかがでしょうか?
この方法は、ノートを取る(文字を書きとる)ことにストレスを感じることを軽減するという目的と、みんなと同じように・・・ということを尊重して、行動を合わせることを目的としています。
視覚情報が優れているということですし、おうちで動画などを使って、時々一時停止したりできる方法に重きを置く。ということもオススメです。
この方の動画、わたしも時々みています(笑)
まとめ
長くなりましたが、まとめます。
- 当たり前にできることを積み重ねて、自己肯定感の土台を作る
- 特性にあった勉強方法を探る
ご参考になさってください。