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Q&A ①(子どもの発達アドバイザー養成講座)

今日は、発達凸凹アカデミー 子どもの発達アドバイザー養成講座をご受講されたみなさまからのご質問にお答えします。

聴覚に関して、音のきこえ方は、どれも同じにきこえるという事でしたが、どの音域でもきこえすぎてしまうからなんでしょうか?

(集中が困難という話もありましたが、娘の場合(本人が言うには)静かすぎても集中できないし、うるさくてもできない(イヤーマフなどはだめなんですが)
どのように対処したらいいのかなーーと思いました。(本人は好きな歌を心の中でずっとうたっているとの事…この状態は、集中しているかどうなのか…)

【 回答 】
お子さんによって、聞こえ方は違うと考えています。音域や周波数のようなものが関係しているように思います。
娘さんのように、静かすぎてもダメというお子さんもいますね。

うちのむすこも同じですが、むすこは音がない=怖いと表現します。
因みに、わたしも音には敏感で、エアコンや何かを充電している音、イヤホンなどがとても苦手ですが、舞台やコンサートの音は大丈夫です。

その子(人)によって、苦手な音と聞こえ方が違うと考えると、わかりやすいかもしれません。
また、音だけではなく、急に、突然、勢いがある・・・鳴る(聞こえる)音が嫌だというお子さんもいます。
トイレのジェットタオルや水が流れる音が苦手なお子さんは多いですね。

対処法としては、お子さんと話せる場合、お子さんと相談することが一番です。
むすめさんのように、好きな歌を心の中で歌うということ自体が、現在の対処になっていると思います。きっと、ご自分で生み出したんですね^^

苦手なものに対処することと、集中することはまた別の課題になります。
その時、その状況で、最優先するべきは何か?を考えながら対処できるといいですね。
講義内でもお伝えしましたが、授業中に座っていることが目的であれば、授業を聞く(参加する)ことではなく、座ることが第一の課題になると思います。

むすこも、授業中頭の中でyoutubeを見ているとよく言っています。が、今はそれでいいと思っています。手を洗いに行くこと(自分を整えること)ではなく、席を立たなくてもできる方法を考えたのだと捉えています。その分、苦手な勉強は、親が把握するようにしています。

自己否定が強くて心配しているので、どういった対処や、受け取り方をすればいいのかを知りたい。

ただ注目かまってほしいだけなのかもしれないです。そのさかい目がわからない。

【 回答 】
一番大切なのは、共感です。自己否定が強いということは、今までの積み重なったものや、もともとお子さんが持っている性格も影響しているかもしれません。

ですが、どちらにせよ、自分を否定しているという事実があるときは、お子さんのこころのサポートが必要です。
といっても、大げさなものではなく、共感することと、子どもの話を否定しないで聞く。ということです。
これが意外と難しいのですが…叱咤激励しても、子どもには届きませんし、話を聞くということは尋問することではありません。(わたしは時々やってしまいます…)

共感することで、子どもの傷ついているこころを癒すことができます。また、子どもの話を否定せずに聞くということは、子どものこころの安心感につながり、さらには親子の信頼関係の土台になります。
子どもが否定的なことを言ったり、ネガティブのことを話しても、『そうなんだね』『そう思うんだね』と、受け止めてあげてください。(受け入れなくてOK)

詳しくお聞きしないとわかりませんが、注目やかまってほしいという理由で自己否定をするということは、ちょっと考えにくいと感じました。

 

問題行動のトリガーは ほんとうにささいな事で、体じゅうに地雷スイッチを身につけているような子です

昨日は良かった事前対処も次の日にはトリガーになったり…と。手探り過ぎになり親がピリピリしてしまいます。これも良くないと思い、もうどっちに転ぶかはわからないからこっちが気をつかうのはやめよう!となったりも…。NGでしょうか?

【 回答 】
良いと思います^^
手探り過ぎになり…とありますが、親が迷っていると、その不安が子どもに伝わる場合があります。もちろん、効果的な事前対処をしても、1回で問題行動が減る(無くなる)ということではありませんので、子ども自身も【これでいいのか?】と、迷ったり混乱しているということもあるでしょう。

その見極めも難しいところではありますが、親と子の信頼関係(コンプライアンス)の構築のためにも、親がドーンと構えることは大切だと感じています。

これを機に、無反応をしてリセットすることをオススメします。共感だけはお忘れなく^^

幼稚園のプレ(2才児)。クラスの間中、ずっと走り回ってしまう。お母さんと一緒に課題が遂行できない。

先生は走り回る子を制止させて座らせたりするが、座っていられない。母親は怒ってしまうのくり返し。どういう対応がいいのか、悩んでいます。

【 回答 】
支援者側にいらっしゃる方でしょうか?どちらの対応を聞きたい(支援者側か?母親側か?)のか、読み取れなかったので、支援者側としてできること、考えられることをお伝えします。(間違っていたらごめんなさい💦)

まず、【なぜ?】走り回ってしまうのか観察しましょう。
楽しいから?つまらないから?苦痛だから?楽しくて走り回っている場合は、先生の制止や母親が怒ることを、強化として受け取っている可能性が高いです。
つまらない、もしくは自分ではできない課題とわかっている場合も、参加しないことがあります。
苦痛という理由でしたら、音や空間が刺激となって、過敏に反応している可能性もあります。

2才児ということで、言葉で理由を話すことは難しいので、特に観察が必要です。(ですが、実は周りをよくみて、理解している場合も多々あります)

課題によって、違う行動がでるのか?終始落ち着かないのか?
オススメとしては、このお子さんが集中してできる課題を観察し与えること。
また、環境設定として 空間を離したり(カラダで遮断したり)、このお子さんに役割を与えることなどもあります。

具体的な例 ことばかけ、信頼関係の作り方があると助かります

【 回答 】
ことばかけですが、肯定的、端的に、絵に描ける指示をだす が基本です。
出来ていないことを注意するのではなく、できていることを強化するために使うのがことばかけです。

具体的に…どんなことに対してのことばかけが聞きたいでしょうか?^^
例えばですが、むすこが変な姿勢でご飯を食べている時などは、ほとんどは無反応(見て見ぬふり)ですが、あまりに酷い時は
『 足を下ろして食べようか 』とか、『 お尻ぺったん(座布団に)して食べようか 』と、むすこが理解できる言葉で、イメージしやすいように心がけています。

また、わたしが心掛けていることばは、大人にもかけられることばです。
相手が子どもだと思っていると、どうしても上から目線で威圧的なことばになりがちです。
気付くと、自分の価値観や常識を押し付けることばを言っていることが(今でも多々)あります。ですので、学校から帰ってきた時には(むすこはとても頑張って学校にいっているので)『 今日も一日、お疲れさま 』とか、言っています。具体的にこれが聞きたい!という場合は、ぜひ教えてくださいね^^

信頼関係の作り方ですが、子どもの話を否定せずに聞く事をオススメしています。
ですが、話すことが難しいお子さんもいますね。そんな時は、子どもの気持ちに共感したり、子どもの気持ちを代弁してあげてください。

むすこが以前パニックになって、保育園の先生にかみついてしまったことがありました。
その時に、わたしは言ったのは(急な予定変更で、パニックになってしまったという状況を聞いた上で)
『 急に怖かったね 』 『 びっくりしたね 』 『 悲しかったね 』のような言葉だったように思います。

信頼関係(コンプライアンス)とは、どれだけ子どものこころの寄り添えたか?だと思っています。言う事を聞かせるためではないのですね。(もちろんそれは、すべてにOKを出すということではなくて、子どもの悲しかった、やりたかった気持ちに寄り添うという意味です)

かんしゃくを起こしている時(外で)周囲の人に対しての理解の求め方。

例えば、泣き声が大きく隣近所の人が虐待等を心配してしまう時、どの様に理解・協力を求めるか。

【 回答 】
難しいですよね。これは、わたしの意見として書かせていただきます。

わたしの場合は、診断名は明かさなくとも、むすこのことを知ってもらうことが必要だと思っています。
なので、日頃から近所のお店や、町内会の集まりにはほんの少しでも顔を出させるようにしています。虐待等を心配する方は、見えない不安があるんじゃないかと思うんですね。

以前住んでいたマンションは、乳幼児から中学生までの子どもたちが住んでいて、いつもどこからか子どもの泣き声や、ママの怒声が聞こえてきていました(わがやもそのひとつです)。発達凸凹があってもなくても、子育てで悩むのはみんな同じだと理解した瞬間でもありましたし、外であったら、合言葉のように『 いつもうるさくてすいません 』と、お互いが言っていました。

あとは、相談機関とつながっておくこと。発達支援関係じゃなくてもいいと思うんですね。
市や区の子育て支援とか、そういうところにつながっておくことで、行政としては子育てに悩みを抱えているご家族なのだと理解します。ですので、もし虐待を疑われて通報されたとしても、味方になってくれる可能性があるのかなと。

話は少しずれますが、近隣の方に知ってもらうということは、むすこに何かあった時に助けになってもらえることだとも考えています。この先も、通学途中でパニックになってうずくまることがあるかもしれない。そんな時、【 〇丁目の浜田さんちの子 】と覚えてもらえていたら、むすこもわたしも助けてもらえるような気がしています。

 

パート②に続きます。

参考になさってください。

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